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CATVのひまわりネットワーク、地域向け高速無線インターネットサービスを提供

DIGITAL X 編集部
2021年6月16日

CATVのひまわりネットワークは、地域BWA(Broadband Wireless Access)を使った高速無線インターネットサービスを2021年5月6日から提供している。モバイルコアをAWS(Amazon Web Service)上から提供されるSaaS(Software as a Service)を使って運用するのが特徴で、国内では初めてという。2021年6月2日に発表した。

 ひまわりネットワークは、愛知県豊田市、みよし市、長久手市を対象にするケーブルテレビ(CATV)局。今回、同地域を対象にした地域BWA(Broadband Wireless Access)サービス「ひまわりワイヤレス」を開始した。将来の5G(第5世代移動通信)サービスの展開も見据えている。

 ひまわりネットワークの特徴の1つが、通信サービスを提供するためのモバイルコアにパブリッククラウドのAWS(Amazon Web Service)上から提供される
SaaS(Software as a Service)を利用していること(図1)。モバイルコアのSaaSを使って地域BWAサービスを提供するのは国内では初めてだという。

図1:「ひまわりワイヤレス」のシステム構成

 一般に、地域BWAサービスの事業者は、モバイルコアをオンプレミス環境に設置している。設備の設計や構築に多くの時間とコストがかかるという課題がある。今回、そこをSaaS型にすることで、システムの動作環境の仮想化や設定が自動化が図れ、通信サービス開始までのリードタイムを従来の約3分の1に短縮できたとしている。

 モバイルコアの構築・運用は、NECネッツエスアイとNECが担当している。ひまわりネットワークは、加入者の管理のみに携わっており、通信サービスの運用負荷の軽減とコストの低減を図る。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ひまわりネットワーク
業種通信
地域愛知県豊田市(本社)
課題地域の通信サービスとして高速無線インターネットサービスを早期に低コストで提供したい
解決の仕組みサービス提供のためのモバイルコアをクラウドからのSaaS(Software as a Service)型とし、構築・運用負荷の低減を図る
推進母体/体制ひまわりネットワーク、NEC、NECネッツエスアイ
活用しているデータモバイル通信サービスの運用情報など
採用している製品/サービス/技術パブリッククラウドAWS(Amazon Web Service)
稼働時期2021年5月6日