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仏Texelis、車両開発のアジリティを高めるために3Dでの共同作業環境を構築
2021年6月29日
車軸やパワートレインを製造する仏Texelisは、開発時に顧客やサプライヤーと共同で作業するための3D(3次元)のバーチャル環境を構築した。車両開発のアジリティ(俊敏性)を高めるのが狙いだ。システムを提供した仏ダッソー・システムズの日本法人が2021年6月11日に発表した。
仏Texelisは、公共交通や防衛分野で利用する大型車両のための車軸やパワートレイン(駆動装置)を開発するメーカー。地下鉄や路面電車、バス、自動車、トラック、装甲車などを対象にする。
今回、これら製品の開発や試作を、車両システムや車両レイアウトなどの構成に基づきながら、社内の各チームと顧客やサプライヤーが共同で作業するための3D(3次元)によるバーチャル環境を構築した。
具体的には、設計からエンジニアリング、シミュレーション、製造までの各段階で利用するアプリケーションをバーチャル環境下に統合した。加えて、PLM(製品ライフサイクル管理)プロセスで構築したデータを、保守や修理、改修など製品販売後のサービス領域での活用を推進する。
同社のCharles Antonio de Barbuat社長は、「3Dのバーチャル環境により、様々なカテゴリーでの入札に迅速に対応できるアジリティを実現した」と話す。今後も、エンジニアリングや製造のデジタル化を進めるという。
3Dのバーチャル環境は、仏ダッソー・システムズ製の3DEXPERIENCEプラットフォームを使って構築した。
企業/組織名 | 仏Texelis社 |
業種 | 製造 |
地域 | 仏リモージュ(本社) |
課題 | さまざまなカテゴリーでの製品入札に迅速に対応できるアジリティを実現したい |
解決の仕組み | 設計からエンジニアリング、シミュレーション、製造までの各アプリケーションを3Dのバーチャル環境下に統合し、社内のチームと顧客、およびサプライヤーが連携できるようにする |
推進母体/体制 | 仏Texelis、仏ダッソー・システムズ |
活用しているデータ | 設計、エンジニアリング、シミュレーション、製造の各アプリケーションで使用する情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 3Dでの共同作業環境「3DEXPERIENCE」(仏ダッソー・システムズ製) |