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JA全農、施設園芸の生産者を遠隔から支援する「遠隔栽培指導センタ」を開設へ

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年6月30日

JA全農(全国農業協同組合連合会)は、ビニールハウスなどの施設園芸に従事する生産者を遠隔から支援する「遠隔栽培指導センタ」を開設し、2021年秋から実証実験を始める。映像や生育データをリアルタイムに共有し指導する。2021年6月11日に発表した。

 JA全農(全国農業協同組合連合会)の「遠隔栽培指導センタ(通称:コックピット)」は、施設園芸の生産者を遠隔から支援するための施設(図1)。東京都府中市のNTT中央研修センタ内に開設する。2021年秋から同センタの効果の実証を開始し、訪問に近い精度での遠隔指導を実現したい考えだ。

図1:スマートデバイスを通じて「遠隔栽培指導センタ」から指導する様子

 施設園芸の収量向上や、それに伴う経営改善に向けて、JA全農の高度施設園芸推進室が現地を訪問しての栽培指導を実施している。補完手段として、環境や生育調査データをメールなどで共有し遠隔から指導することもあるが、実際の作物の状態や圃場の状況をリアルタイムに共有できないことが課題になっている。

 新設する遠隔栽培指導センタでは、スマートグラスやタブレットなどのデバイスを使い、圃場の映像・音声・環境や生育調査データを施設園芸の生産者とリアルタイムに共有し、遠隔指導する。コロナ禍でも安心・安全に遠隔指導できる環境を構築することで、より多くの生産者の要望に応える。

 遠隔栽培指導センタは、NTT東日本と、農業ICT分野を専門にするNTTアグリテクノロジーと連携して運用する。加えて、施設園芸栽培のコンサルティングサービスの実用化をJA全農グループの全農グリーンリソースが検討する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名JA全農(全国農業協同組合連合会)
業種農林水産
地域東京都千代田区(東京本部)
課題施設園芸における栽培指導を、遠隔からも実際の訪問に近い精度で実現したい
解決の仕組みスマートデバイスを使って、生産者と圃場の状況や生育データをリアルタイムに共有するための施設を開設し、そこから遠隔指導する
推進母体/体制JA全農、NTT東日本、NTTアグリテクノロジー、全農グリーンリソース
活用しているデータ圃場の映像・音声・環境のデータ、栽培物の生育調査データなど
採用している製品/サービス/技術スマートグラスやタブレットなどのデバイス
稼働時期2021年秋(遠隔栽培指導センタの実証実験の開始時期)