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「獺祭」の旭酒造、オンラインでの顧客接点強化に向けCRMのクラウドサービスを導入

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月1日

旭酒造が、オンラインでの顧客接点を強化するために、営業部門にCRM(顧客関係管理)システムのクラウドサービスを導入した。顧客へのオンラインマーケティングによりファン層を増やすと同時に、購買データなどに基づく酒販店支援も強化する。CRMのサービスを提供する米Salesforce.comの日本法人が2021年6月14日に発表した。

 「獺祭」を製造する旭酒造は、オンラインでの顧客接点強化に乗り出す。そのために営業部門へCRM(顧客関係管理)システムのクラウドサービスを導入した。顧客との関係性を強化しながECサイトを立ち上げると同時に、酒販店も“顧客”に位置付けてデータに基づく支援策を提供することで、事業の拡大を目指す。

 まず消費者に対しては、旭酒造の酒造りへの理解を促しファン層の拡大を狙う。そのために、顧客属性に基づいた各種施策やコミュニケーションを自動的に実行できる環境を整備する。顧客管理の運用負荷を下げることで、ECサイトの構築を進め、そこあら新たな施策を実施する。

 一方の酒販店に向けては、消費者の購買傾向を共有しながら、データを元に酒販店それぞれの状況に応じ企画を提案する。これまでの営業担当者による属人的な酒販店対応を脱却し、組織的な営業活動を展開し、酒販店を支援するための「統合カルテ」を構築するという。

 旭酒造が導入したのは、CRMシステムの「Salesforce Service Cloud」と、営業支援ツールの「Salesforce Marketing Cloud」、ECサイト構築の「Salesforce Commerce Cloud」、およびデータ分析ツールの「Tableau」(いずれも米Salesforce.com製)である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名旭酒造
業種製造
地域山口県岩国市(本社)
課題顧客や酒販店との関係性を強化し事業を拡大したい
解決の仕組み消費者の属性に応じたコミュニケーション戦略や、データに基づいた酒販店それぞれへの支援策を提案できるように、CRMシステムや営業支援ツールを導入し顧客/酒販店情報を一元管理しながら、ECサイトを構築し、そこから新たな施策を展開する
推進母体/体制旭酒造、米Salesforce.com
活用しているデータ消費者の購買データや酒販店の経営データなど
採用している製品/サービス/技術「Salesforce Service Cloud」「Salesforce Marketing Cloud」「Salesforce Commerce Cloud」「Tableau」(いずれも米Salesforce.com製)