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天馬のインドネシア工場、生産現場のリアルタイムな把握と設備の異常停止原因を分析するIoTシステムを構築

DIGITAL X 編集部
2021年7月5日

プラスチック製品を製造・販売する天馬のインドネシア現地法人が、生産現場をいrリアルタイムに把握し、設備の異常停止原因を分析するためのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築した。システムを提供したビジネスエンジニアリングが2021年6月16日に発表した。

 天満は、自社ブランド「Fits」のプラスティックケースなどを含め各種プラスティック製品を製造・販売する企業。インドネシアの現地法人はチカラン工場(以下、天馬チカラン)を運営し、OA(Offfice Automation)機器の部品を製造している。

 天馬チカランでは今回、約80台ある設備の稼働データを表示灯(パトライト製)を介して収集し、稼働状況をリアルタイムに把握できる仕組みを構築し、2021年4月から本番稼働させている。データは生産日報に取り込み、報告の客観性と正確性を高めるのが目的だ。

 さらに、蓄積したデータから設備が異常停止した際の状況データを集計・分類し、そこから停止原因を分析することで生産現場の改善活動に利用できる体制も整備した。

 並行して設備の点検・修理に関するデータを一元管理するようにした。点検・修理情報は、Android携帯を使って現場で入力する。作業の効率化と保全の進捗を一目で確認できる仕組みにすることで、保全漏れがあった場合のスケジュール調整を容易にしたという。

 今後は、サービスパーツの在庫管理や寿命管理、金型の保全管理にもIoTの仕組みを適用する計画だ。

 IoTシステムとしては、パッケージ製品「mcframe SIGNAL CHAIN」(ビジネスエンジニアリング製)を採用した。設備の稼働をモニタリングする「OM」と、設備のメンテナンス機能をもつ「EM」の2つのモジュールで構成されている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名天馬
業種製造
地域インドネシア(インドネシアの天馬チカラン工場)
課題工場の設備の稼働状況をリアルタイムに把握するとともに、異常停止時の原因を知りたい
解決の仕組みIoT技術を活用し設備の稼働状況を示すデータを一元管理する
推進母体/体制天馬インドネシア工場、ビジネスエンジニアリング
活用しているデータ設備に付随の表示灯(パトライト製)から収集した約80台の設備の稼働データ、Android携帯から入力したメンテナンスに関する情報など
採用している製品/サービス/技術IoTパッケージ「mcframe SIGNAL CHAIN(SIGNAL CHAIN)」(ビジネスエンジニアリング製)
稼働時期2021年4月