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千葉銀行、電力使用量の可視化や節電量に応じて貯金する新サービスなどの検討を開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月8日

千葉銀行は、電力データを使って顧客の電力使用量を可視化したり、節電量に応じてお金を貯める「エコ貯金」を提案するといった新サービスの提供に向けた検討を、グリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合(GDBL)と共同で開始した。新たな事業の創出を目指す。2021年6月21日に発表した。

 千葉銀行は、スマートフォン用アプリケーション「ちばぎんアプリ」の利用顧客に対し、電力使用量の可視化や節電量に応じて貯金する「エコ貯金」の提案、生活パターンの検知による高齢者世帯の見守りなど、暮らしに密着したサービスの提供を検討する(図1)。

図1:スマートメーターで得る電力データの活用を検討する

 さらに、スマートメーターから得られる事業所・世帯ごとの電力使用量や電力の使用傾向から活動スタイルなどを推測し、千葉銀の顧客属性および口座取引データなどと結びつけることで、よりパーソナライズ化した金融商品の提案に取り組みたい考えだ。スマートメーターは、国の「エネルギー基本計画」に基づき、2024年度までに日本全国の事業所や世帯への導入が完了する予定である。

 そのために2021年6月21日、グリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合(GDBL)と「電力データ活用検討に関する基本合意書」を締結した。GDBLは、スマートメーターで得た電力データを社会課題の解決に生かすために2018年11月に設立された事業組合。東京電力パワーグリッド、中部電力、関西電力送配電、NTTデータが株主になっている。

 千葉銀行は、新たな事業領域への取り組みでは、横浜銀行と業務提携を結び「新事業共創プロジェクト」を推進している。GDBLとの取り組みも、同プロジェクトの一環である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名千葉銀行
業種金融・保険
地域千葉市(本社)
課題顧客の暮らしに密接し、かつ社会課題の解決につながる新たな事業領域を創出したい
解決の仕組みスマホアプリ「ちばぎんアプリ」に、スマートメーターで取得する電力使用量データを連携させ、電力使用量を尺度にした新サービスを検討する
推進母体/体制千葉銀行、グリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合(GDBL)
活用しているデータスマートメーターで取得する電力使用量データ、千葉銀行の顧客の属性および口座取引データ
採用している製品/サービス/技術スマートメーター、ちばぎんアプリ
稼働時期2021年6月21日(GDBLとの基本合意の締結日)