• UseCase
  • 製造

ユニフォーム製造のサーヴォ、採寸を非対面で実施するためのAIサービスを開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月9日

オリジナルのユニフォームを製造するサーヴォは、採寸を非対面で実施するためのオンラインサービスを開始した。対面の採寸業務をなくすことでコロナ禍での安全性向上とコスト削減につなげる。2021年6月21日に発表した。

 ユニフォーム製造のサーヴォが提供する「SERVO FIT」は、身体サイズをAI(人工知能)技術を使って推定するオンラインの採寸サービス(図1)。オリジナルのユニフォームの製造する際の採寸業務を非対面のオンラインで実施することで、コロナ禍での安全性を高めるとともに、納期の短縮、出張費や運送費などのコスト削減につなぎたい考えだ。

図1:「SERVO FIT」は、身長・体重などの情報と写真を使って採寸する

 SERVO FITでは顧客が、年齢・身長・体重・性別を入力した後、服を着たままの正面と側面からの写真をスマートフォンで撮影する。これらデータと画像から、顧客のボディラインを検出し、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身24カ所の寸法を推定する。

 SERVO FITのサービスは、米ベンチャー企業Bodygramが開発するAI採寸技術「Bodygram」を使って、システム開発会社の村式が開発した。Bodygramの採寸技術は、アパレルのほか、ライフスタイルやヘルスケア領域などで利用されている。消費者向けスマートフォン用アプリケーションもある。

 サーヴォはこれまで、採寸は対面で実施してきた。SERVO FITを利用することで、採寸を目的とした複数拠点への出張や、採寸データの入力・集計、サンプル品の作成・運送など、製造工程の前段階で必要だった工程を短縮する。2カ月以上かかっていた採寸期間を半分以下に短縮した例もあるという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名サーヴォ
業種製造
地域東京都中央区(本社)
課題コロナ禍での安全なサービスを提供するとともに、製造の前段階で発生する業務のための期間やコストを削減したい
解決の仕組み非対面で採寸できるように、AI採寸技術を使ったオンラインサービスを開発する
推進母体/体制サーヴォ、Bodygram Japan、村式
活用しているデータ年齢・身長・体重・性別、正面・側面の写真データ
採用している製品/サービス/技術AI採寸技術「Bodygram」(米Bodygram製)
稼働時期2021年6月21日