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SMBCグループ、顧客への広告配信のためのマーケティング会社を電通グループと設立

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月27日

三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は2021年7月8日、広告配信のためのマーケティング会社「SMBCデジタルマーケティング」を電通グループと共同で設立した。顧客の属性情報に応じた広告配信を事業展開する。同日に発表した。

 SMBCデジタルマーケティングは、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)と電通グループが設立した広告・マーケティングサービス事業のための合弁会社。まずは三井住友銀行の顧客に対し、同行が提供する顧客向けアプリなどのチャネルで広告コンテンツを配信する。新たな広告配信先やサービスを開発する計画だ。

 SMBCデジタルマーケティングの設立に当たりSMBCグループは「顧客のニーズ・課題は金融にとどまらない。金融・非金融を問わず、広告というかたちで顧客に有益な情報を届けることは、顧客の生活の質を高める新たな付加価値の提供につながると考えている」とする。

 配信する広告の最適化には、三井住友銀行が持つ顧客の属性情報や利用履歴などを利用する。そこから顧客の潜在的な興味・関心やライフスタイルを推測し、広告コンテンツを選ぶ。

 顧客の個人情報は、SMBCグループ内での共同利用目的に限って利用する。電通グループ各社および広告主に対しても提供しない。個人情報が適切に管理されているかどうかは、弁護士などの外部有識者を交えた定期的なモニタリングにより管理するという。SMBCグループ内では、個人情報保護法に基づき、所定の態勢整備を実施したグループ各社との間で、顧客の個人情報を共同利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三井住友フィナンシャルグループ
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題多様化・複雑化する顧客1人ひとりのニーズに合わせた広告を提供したい
解決の仕組み顧客の属性情報や利用履歴に応じた広告コンテンツを配信するマーケティング事業会社を電通グループと共同で設立する
推進母体/体制三井住友フィナンシャルグループ、電通グループ
活用しているデータ三井住友銀行の顧客の属性・利用履歴
採用している製品/サービス/技術「三井住友銀行アプリ」(広告の配信チャネルとして)
稼働時期2021年7月8日(SMBCデジタルマーケティングの設立日)