• UseCase
  • 金融・保険

三菱UFJニコス、債権回収の電話対応業務にAI自動音声応答システムを導入

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月27日

三菱UFJニコスは、債権回収の電話対応業務にAI(人工知能)自動音声応答システムを導入し、対顧客サービスを2021年7月12日に開始した。オペレーター業務の効率化と、顧客の利便性向上を図る。2021年7月8日に発表した。

 三菱UFJニコスの「FAQサービス」は、債権回収に関する顧客(カード会員)からの営業時間外の電話での問い合わせに対し、AI(人工知能)技術を使って回答を導き出し音声で案内するもの(図1)。顧客が必要とするWebページが存在する場合は、そのページのURLをSMS(ショートメッセージサービス)で送信する。

図1:AI自動音声応答システムを使ったFAQサービスの概要

 FAQサービスを営業時間外に利用することで、電話の受付時間を拡大し、顧客の利便性向上につなげる。営業時間内は、照会件数の平準化が期待でき、オペレーター業務の効率化が図れるとみている。

図2:AIによる自動音声応答のイメージ

 三菱UFJニコスが導入したのは、コンタクトセンターの電話応対をAIシステムが代行する「COTOHA Voice DX Premium」(NTTコミュニケーションズ製)。曖昧な問い合わせや、複数の質問・回答が想定される複雑な問い合わせに対し、AIシステムが不足情報を判断し質問を追加することで問い合わせ内容を特定し、適切な回答を返すという。対話型のAIエンジンである「COTOHA Virtual Assistant」(同)搭載する。

 三菱UFJニコスは今後、NTTコムとの連携を強め、対応可能な問い合わせ内容の拡充や、FAQサービスの提供時間の拡大、対応状況に応じた有人オペレーターへの切り替えなど、業務プロセス全体の自動化などを検討していくという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱UFJニコス
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題カード会員からの電話による問い合わせへの対応時間拡大と、適切な回答を自動で返したい
解決の仕組み電話応対を自動化するAI自動音声応答システムを導入し営業時間外の問い合わせを自動で受け付ける
推進母体/体制三菱UFJニコス、NTTコミュニケーションズ
活用しているデータ音声データ、FAQのデータ
採用している製品/サービス/技術自動音声応答システム「COTOHA Voice DX Premium」、対話型AIエンジン「COTOHA Virtual Assistant」(いずれもNTTコミュニケーションズ製)
稼働時期2021年7月12日