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オリックス銀行、投資用不動産ローンに電子契約サービスを導入
2021年7月27日
オリックス銀行は、投資用不動産ローンの契約手続きに電子契約サービスを導入する。規約書作成時の顧客の手間を省くと同時に、紙の契約書の紛失や汚染のリスクを低減する。2021年7月8日に発表した。
オリックス銀行は、投資用不動産ローンの契約手続きをオンラインで処理できるようにした。デジタル技術を使った業務改革の一環で、これまでに、不動産投資のキャッシュフローをAI(人工知能)を使って試算するシミュレーターを提供するなどデジタル化を進めてきた。契約のオンライン化で、投資用不動産ローンに関する業務全体をデジタル化したことになる。
契約手続きのオンライン化により、顧客は契約書への署名や捺印の手間が省かれる。同時に、契約書の紛失や汚染といったリスクが削減できる。ペーパーレス化により印紙代が不要になるというメリットもある。
オンライン契約には専用のタブレット端末を利用する(図2)。顧客は、郵送または指定の事務委任会社経由でタブレット端末を受け取る。同端末上でローン契約書を確認し、オンライン会議システムを使って営業担当者から契約内容や不動産投資などのリスクの説明を受ける。
その後、発行された電子証明書(アカウントとパスワード)を使って電子契約システムにログインし、電子契約システム上で契約書を確認し、電子署名によって契約を結ぶ。
電子契約サービスには、金融機関向け業務電子化システム「融資クラウドプラットフォーム」(セイコーソリューションズ)が提供するサービスを採用した。抵当権設定契約書など一部の契約書類は、電子契約サービスの対象外である。
企業/組織名 | オリックス銀行 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京都港区(本社) |
課題 | 投資用不動産ローンの契約手続きにおいて、紙ベースでは複数箇所への署名や捺印が顧客の負担になるほか、紛失や汚染のリスクがある |
解決の仕組み | 投資用不動産ローンをオンラインで契約できるようにしペーパーレス化を図る |
推進母体/体制 | オリックス銀行、セイコーソリューションズ |
活用しているデータ | 電子契約システムに入力する顧客の情報や契約内容など |
採用している製品/サービス/技術 | 「融資クラウドプラットフォーム」(セイコーソリューションズ製) |
稼働時期 | 2021年7月 |