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医薬品販売のアルフレッサ、配送業務量を予測し配車するシステムをヤマト運輸と開発
2021年8月23日
医薬品販売のアルフレッサは、予測した配送業務量に応じて配車するシステムを開発し、2021年8月から利用を開始した。配送業務の効率を高め、対面作業時間の削減を狙う。ヤマト運輸と共同開発した。2021年8月3日に発表した。
医薬品販売のアルフレッサは2021年8月、新配車システムを稼働させた(図1)。まずは首都圏の支店を対象に導入し、順次、全国の支店に導入を拡大する計画だ。システムはヤマト運輸と共同開発した。両社は2020年7月、物流関連の課題解決に向けて業務提携を結んでいる。その第1弾が新配車システムになる。
新配車システムでは、配送業務量を予測し、日々の業務量に応じた最適な配送コースを自動で作成する。ヤマトの物流・配車に関するノウハウに、渋滞情報などを組み合わせて実現した。従来比で最大20%以上の配送生産性の向上と、最大25%の走行距離およびCO2排出量の削減を見込む。
配送業務量は、アルフレッサが持つ販売、物流、商品、需要トレンドなどのデータから、顧客別に注文数や配送発生確率、納品時の滞在時間などをAI(人工知能)技術で分析し、配送業務量を予測する。
アルフレッサでは現在、配送員と医療機関スタッフの対面時間を減らすための「パッケージ納品」を展開している。デジタル機能を使って事前検品することで、納品時の検品作業を不要にする。新配送システムとの組み合わせで、医療機関での対面作業時間を最大20%削減できると見ている。
アルフレッサらによれば、物流分野ではドライバーなどの労働人口不足が深刻化しており配送の効率化が求められている。また医療分野では、医療機関の対面業務における感染リスクの低減が課題になっている。
企業/組織名 | アルフレッサ |
業種 | 物流 |
地域 | 東京都千代田区(本社) |
課題 | 配送の効率化および医療機関における検品のための対面作業時間を削減したい |
解決の仕組み | 日々の配車業務量を予測し、それに基づいて最適な配送コースを設定する配車計画システムを構築・活用する |
推進母体/体制 | アルフレッサ、ヤマト運輸 |
活用しているデータ | 販売、物流、商品、需要トレンドなどのデータおよび渋滞などの交通情報 |
採用している製品/サービス/技術 | AI技術 |
稼働時期 | 2021年8月(首都圏での導入開始時期) |