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日本トータルテレマーケティング、VOCの分析事業強化に向け分析ツールを刷新

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年9月7日

コンタクトセンターサービスなどを手掛ける日本トータルテレマーケティング(NTM)は、VOC(Voice of Customer:顧客の声)の分析事業を強化するために分析ツールを刷新した。分析レポートの量と品質を担保する。分析ツールを提供するレトリバが2021年8月26日に発表した。

 日本トータルテレマーケティング(NTM)は、コンタクトセンターサービスやBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)、EC(電子商取引)事業者支援サービスなどを手掛ける企業。今回、コンタクトセンターサービスで受け付けたVOC(Voice of Customer:顧客の声)の分析レポートを量と質の両面から高めるために分析スツールを刷新した。

 導入した分析ツールは、音声をテキスト化したデータをAI(人工知能)技術を使ってた分析するもの。2万件のアンケートデータを使ったシミュレーション分析では、分析期間をこれまでの約2カ月から1カ月に短縮。分析結果も、従来手法と比べ、データ分類では90%近く再現でき、作業工数は47%削減できた。担当者は考察などに集中できるほか、新たな分析プランを提案できるようになったとしている。

 NTM 公共事業本部 公共ビジネス営業部の山田 和弘 氏は、分析ツール刷新の意義について、こう話す。

 「分析ツールの刷新により分析の量と質を担保できるようになった。弊社に集まるVOCは、業種も、企業とエンドユーザーの関係性も様々。そのVOCデータベースを活かせば、単にコスト削減など目の前のメリットだけでなく、企業のライフサイクルに応じてエンドユーザーのLTV(Life Time Value)やカスタマージャーニーを踏まえた施策を提案できるようになる。今後は、そうしたデータ活用ビジネスにも挑戦したい。弊社のコアコンピタンスとなるVOC分析・活用ノウハウをさらに研いていきたい」

 NTMが導入した分析ツールは、「YOSHINA」(レトリバ製品)である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名日本トータルテレマーケティング
業種サービス
地域東京都渋谷区(本社)
課題顧客に提供するVoC(顧客の声)レポートの量と品質を高めたい
解決の仕組みVoCの分析ツールを導入し、分析の作業工数を削減することで考察や提案などにリソースを割けるようにする
推進母体/体制日本トータルテレマーケティング、レトリバ
活用しているデータコンタクトセンターなどで収集した顧客の声
採用している製品/サービス/技術分析ツール「YOSHINA」(レトリバ製)
稼働時期2021年8月26日(YOSHINAの導入時期)