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AOI国際病院、歯科口腔外科の外来診療におけるX線画像診断をAIで支援
2021年9月13日
医療法人社団 葵会(千葉県柏市)が川崎市で運営するAOI国際病院は、歯科口腔外科における外来診療において、X線画像の診断を支援するAI(人工知能)システムの利用を2021年9月13日から開始する。医師とAIシステムとのダブルチェックにより、医療品質の標準化を目座図。2021年9月2日に発表した。
AOI(エーオーアイ)国際病院は、医療法人社団 葵会(千葉県柏市)が川崎市川崎区で運営する一般病院。神奈川県の医療特区構想「臨海フロンティア地区構想」に参加している。
今回、歯科口腔外科における外来診療において、X線画像の診断を支援するAI(人工知能)システム「歯科パノラマエックス線画像におけるAI診断支援システム」の利用を2021年9月13日から開始する(図1)。
歯科パノラマエックス線画像は、歯科口腔外科での初診時に、口腔内全体を把握するために、ほとんどの患者に対して撮影されるエックス線写真である。しかし、同画像の読影は、歯科医師の経験などによって差が出ることもある。
導入するAI診断支援システムは、エックス線画像の読影において医師の診断を支援するもの。医師とAIによるダブルチェックによって、医療品質の標準化を期待する(図2)。対象は、う蝕や、根尖病巣、根分岐部病変、顎骨嚢胞などの各種疾患で、3万枚以上の教師データを用いてディープラーニング技術により開発した。
AI診断支援システムは、歯科医院向けシステム開発などを手掛けるデンタルシステムズと共同で研究開発した。クラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」上で動作する。
今後は、協力病院としていくつかの歯科医院にも順次導入するほか、本臨床研究データをまとめ、PMDA(医薬品医療機器総合機構)にAI技術を用いたプログラム医療機器としての薬事申請をし、製品化を目指す。
企業/組織名 | 葵会 AOI国際病院 |
業種 | 医療・健康 |
地域 | 川崎市川崎区(AOI国際病院) |
課題 | 歯科口腔外科において、初診時には口腔内全体を把握するためのエックス線写真を撮影するが、読影による診断には、歯科医師の経験などによって差が出ることがある |
解決の仕組み | 3万枚以上の教師データを用いてディープラーニング技術により開発したAIシステムを使ってダブルチェックを実施する |
推進母体/体制 | AOI国際病院、デンタルシステムズ |
活用しているデータ | 歯科パノラマエックス線画像 |
採用している製品/サービス/技術 | 歯科パノラマエックス線画像を対象にしたディープラーニング技術(AOI国際病院とデンタルシステムズが研究開発) |
稼働時期 | 2021年9月13日(歯科口腔外科における外来診療での利用開始日) |