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イオン、グループのサービスまとめるスーパーアプリ「iAEON」の提供を開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年9月15日

イオンは、グループ各社が提供するサービスを1つにまとめるスマートフォン用アプリケーション「iAEON(アイイオン)」の顧客向け配信を2021年9月1日から開始している。グループ共通の顧客接点に位置付け、顧客の利便性を高めると同時に、実店舗とオンラインとを融合するプラットフォームにするのが狙い。2021年8月28日に発表した。

 イオンが配信を開始したスマートフォン用のアプリケーション「iAEON(アイイオン)」は、イオングループ各社が提供しているポイントサービスや、電子マネーなどの決済機能を1つにまとめられる“スーパーアプリ”である(図1)。ポイントの合算などで顧客の利便性を高めるとともに、グループ共通の顧客接点として実店舗とデジタルを統合するプラットフォームを狙う。

図1:イオンの“スーパーアプリ”「iAEON」の画面例

 iAEONでは、全国に約1000ある店舗から利用店舗を「お気に入り店舗」として登録できる。登録した店舗からは、クーポンやキャンペーン情報などが届く。サービス開始時点で「お気に入り」に登録できるのは、グループのイオン北海道、イオン東北、イオンリテール、イオン九州、イオン琉球、イオンモール、OPAが展開する店舗で、一部店舗を除く5店舗までになっている。

 ポイントサービスでは、「WAON POINT」の管理と利用ができる。9月11日からは、イオンカードの支払いで付与される「ときめきポイント」も「WAON POINT」に共通化する。

図:「iAEON」の「お気に入り店舗」やポイント管理の画面イメージ

 決済手段としては、モバイル決済アプリ「モバイルWAON」に加え、2021年9月1日に開始した独自のコード決済「AEON Pay」にも対応する。AEON Payは、イオンマークが付いたクレジットカードやデビットカードを登録しておき、店頭のレジでスマホ画面に表示されるバーコードを掲示して利用する決済手段。全国のイオングループ店舗で利用できる。

図3:2021年9月1日に開始した独自のコード決済「AEON Pay」の画面イメージ

 他にも、イオングループ各社が提供するアプリとの連携も可能だという。今後は、登録できる店舗を拡大するほか、支払い手段や機能の拡充、他のアプリ/サービスとの連携を追加する予定だ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名イオン
業種流通・小売り
地域千葉市(本社)
課題グループ各社が提供するサービスを統合し、顧客の利便性を高めつつ、実店舗とデジタルを統合するプラットフォームを確立した
解決の仕組みグループ各社が提供するアプリやポイント、決済などの各種サービスを統合できるスマートフォン用アプリを提供する
推進母体/体制イオン
活用しているデータ会員情報、ポイント情報、クーポン/キャンペーン情報など
採用している製品/サービス/技術スマートフォン用アプリ「iAEON」
稼働時期2021年9月1日(アプリの配信開始日)