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本州化学工業、保守業務の効率化に向けバルブの解析・診断サービスを導入

DIGITAL X 編集部
2021年9月24日
本州化学工業の和歌山工場の外観

化学品や機能材料などを製造する本州化学工業は和歌山工場において、動力設備の保守業務の効率を高めるのを目的に、バルブの状態を解析・診断するクラウドサービスを導入し、2021年8月27日から利用している。クラウドサービスを提供するアズビルが2021年9月13日に発表した。

 本州化学工業は化学品や機能材料を製造する化学品メーカー。和歌山工場において、ボイラーおよび発電設備など動力設備のバルブメンテナンス業務の効率を改善するために、バルブの状態を解析・診断するクラウドサービスを導入した(図1)。保守担当者が持つ経験に、データに基づくバルブの異常兆候を加えることで、メンテナンスの要否に関する意思決定速度を高める。

図1:動力設備の調節弁のデータをクラウドに送り、稼働状況を解析・診断する

 さらに、定期修理の前にバルブの異常兆候を把握することで、大きなトラブルを回避できると期待する。データに基づく定量的なメンテナンス業務の確立に向けたノウハウを蓄積するとで、予防保全から予知保全に移行し、製品の安定的生産に必要不可欠な動力設備の停止時間を短縮し、工場全体の安定運転の強化を図りたい考えだ。

 導入したクラウドサービスは、アズビルが提供する「Dx Valve Cloud Service」。保守担当者は全員、Webブラウザから、バルブの状態を常時監視・診断できるため、設備の健全性把握が容易になるとしている。

 和歌山工場では2019年から、電力設備のバルブ保守には、サポートシステム「PLUG-IN Valstaff」(アズビル製)を導入してきた。同システムでは、バルブの状態はアズビルが運営する藤沢テクノセンターが遠隔からデータを取得し、レポートの提供を受ける形だった。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名本州化学工業
業種製造
地域和歌山市(和歌山工場)
課題工場の安定稼働を図るために、必要不可欠な動力設備の保守を予防保全から予知保全へ移行したい
解決の仕組みコントロールバルブの状態をセンシングし、データに基づいて保守の要否を判断できるようにする
推進母体/体制本州化学工業、アズビル
活用しているデータ動力設備のコントロールバルブの稼働状況を示すデータ
採用している製品/サービス/技術バルブの解析・診断のクラウドサービス「Dx Valve Cloud Service」(アズビル製)
稼働時期2021年8月27日