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けいはんな学研都市、都市OSや都市デジタルツイン、先端的サービスの連携を検証

DIGITAL X 編集部
2021年11月12日

けいはんな学研都市で、都市OSと都市デジタルツイン、先端的サービスの連携に向けた検証が始まる。京都府や京都スマートシティ推進協議会ら5者が共同で実施する。2021年11月1日に京都府らが発表した。

 けいはんな学研都市の検証に取り組むのは、京都府、京都スマートシティ推進協議会、ダッソー・システムズ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、シスコシステムズの5者。今後のスマートシティの基盤になるとされる都市OSや都市デジタルツインと、先端的なサービスの連携を図り、スマートシティの早期実装に向けた課題解決に取り組む。

 京都スマートシティ推進協議会は、「京都ビッグデータ活用プラットフォーム」を通じて整備してきたデータ連携基盤と、都市OS・都市デジタルツインとの連携を支援する。

 ダッソー・システムズは2020年度に構築した、けいはんな学研都市の3次元モデルである「けいはんなデジタルツイン」の機能を拡張する。モビリティに関する種々の実証実験の結果を一元的に可視化するほか、洪水氾濫などのモデリングに取り組む。

 同モデルは、住民向けワークショップやプロジェクト関係者間の連携にも利用し、コミュニティ支援機能やコラボレーション機能の有用性を検証する。

 NTTComは、都市スマートシティを実現するための都市OSを提供し、防災やモビリティの観点から社会課題の解決を検証する。都市OSとしては、けいはんな学研都市に設置されているIoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスのデータをリアルタイム収集・利活用する「SmartDataPlatformforCity」を中心に構成する。

 シスコは、「京都スマートシティ」として、けいはんな学研都市内に設置したデジタルサイネージやスマートライティングなどのサービスと都市OS/都市デジタルツインの連携を支援する。

 今回の取り組みは、国土交通省のスマートシティモデル事業に選定された「スマートけいはんなプロジェクト」の令和3年度事業「グリーン・サステナブルけいはんな事業」として実施する。

 ダッソー、NTTCom、シスコの3社は、京都スマートシティ推進協議会および京都府の協力のもと、本事業で得られる知見を元に、スマートシティの早期の社会実装に向けた課題解決に取り組むという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名京都府、京都スマートシティ推進協議会など
業種公共
地域京都府精華町など(けいはんな学研都市)
課題スマートシティの早期実装に向けた課題解決に取り組みたい
解決の仕組み都市OSと都市デジタルツイン、先端的サービスを連携し、その知見からスマートシティの早期の社会実装に向けた課題解決に取り組む
推進母体/体制京都府、京都スマートシティ推進協議会、ダッソー・システムズ、NTTコミュニケーションズ、シスコシステムズ
活用しているデータけいはんな学研都市に設置されているIoTデバイスのデータほか
採用している製品/サービス/技術都市OS「Smart Data Platform for City」(NTTCom製)、都市デジタルツイン「けいはんなデジタルツイン」(ダッソー・システムズ製)、デジタルサイネージやスマートライティングなど(シスコシステムズ製)
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