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ホームセンターのカインズ、実店舗とオンラインを融合するDIYコミュニティを本格展開へ
ホームセンターのカインズは2021年11月2日、実店舗とオンラインの融合を目指すDIY(Do It Yourself)コミュニティ「CainzDIYSquare」を本格的にスタートさせたと発表した。DIYを楽しむ人同士のコミュニケーションやDIYに関するアドバイスを提供することで実店舗に置く工房への参加が難しいという顧客の声に応えるとともに、DIY需要を喚起する。
カインズが本格展開する「Cainz DIY Square」は、カインズが提供するDIY(Do It Yourself)を楽しめる空間や、DIYを楽しむ仲間のためのコミュニケーションの場の総称であり、実店舗とオンラインを融合するためのプラットフォームでもある(図1)。
カインズは2021年7月から「DIYSquare」という工房をカインズ幕張店(千葉市)を皮切りに各店舗に展開してきた(図2)。Cainz DIY Squareの開設により、「店舗が近くになくワークショップなどへの参加が難しい」「DIYに関する質問をもっと気軽にしたい」といった顧客の声に対応するとしている。
Cainz DIY Squareでは、(1)DIYトーク、(2)作品投稿、(3)DIYレシピといった機能を用意する。DIYトークでは、工房で開くワークショップでの指導を担当者する「DIYキャプテン」や他の顧客に、作り方などを質問できる。
作品投稿では、ワークショップや自宅で作成したオリジナル作品を投稿できる。作品に対しては、DIYキャプテンがコメントするなどで、さらなる製作意欲を喚起する。
DIYレシピでは、各人のオリジナル作品の作り方を共有できる。DIYキャプテンなどカインズからも作品の作り方などの情報を定期的に投稿する。カインズのメンバーに作り方を質問することもできる。
Cainz DIY Squareの参加者には、店舗のワークショップ参加やコミュニティでの活動に対し「DIYポイント」を付与する。累計ポイントに応じてランクを設定し、ランクに応じた特典を用意する。顧客のロイヤルティを高め、DIY需要を喚起するための施策といえる。
企業/組織名 | カインズ |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 埼玉県本庄市(本社) |
課題 | 各店舗に工房「DIYSquare」を展開しているが、店舗が近くにない顧客は参加が難しい。また、DIYに関する質問をもっと気軽にしたいという声もある |
解決の仕組み | 工房のワークショップで指導する「DIYキャプテン」やDIY仲間に質問したり、オリジナル作品を共有したりができるコミュニティサイトを立ち上げる |
推進母体/体制 | カインズ |
活用しているデータ | DIYコミュニティにおける作品投稿や質問・回答回数といった行動履歴など |
採用している製品/サービス/技術 | 質問や作品投稿ができるコミュニティサイト |
稼働時期 | 2021年11月2日(コミュニティの本格展開の開始日) |