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オンワード樫山、価格の適正化とトレーサビリティの向上目指し商品企画・生産・物流のシステム基盤を再構築

DIGITAL X 編集部
2021年12月9日

オンワード樫山は、生産リードタイムの短縮、価格の適正化およびトレーサビリティの向上を目標に、商品企画から生産、物流までをカバーするシステム基盤を再構築する。その一環としてPLM(製品ライフサイクル管理)システムを導入する。オンワードホールディングスが2021年11月9日に発表した。

 オンワード樫山を中核事業とするオンワードホールディングスグループは、中長期経営ビジョン「ONWARD VISION 2030」に基づいて、商品企画・生産・ 物流の改革に取り組んでいる。

 オンワード樫山にあっては、顧客である生活者のライフスタイルやファッションニーズが大きく変化・多様化するなかで、サプライチェーンのデジタル化により商品企画と生産に関する情報の可視化が必要だと判断。そのために、商品データの標準化を図り、企画から調達、発注計画までを一元管理できるシステム基盤を再構築する。

 そのために、PLM(製品ライフサイクル管理)システムを導入する。企画・調達・生産から物流・販売へつながる商品のライフサイクル全体を通した情報共有およびデータ連携を図ることで、コストと生産の進捗を可視化する。

 加えて、取引先の商社や協力工場などサプライチェーンを構成する企業ともデータ連携を図り、生産リードタイムの短縮と調達コストの最適化を推進し、価格の適正化およびトレーサビリティの向上を目指す。

 オンワードホールディングス代表取締役社長の保元 道宣 氏は、「あらゆる工程でデジタル化を進めることで、より魅力的な商品を顧客に提供できるようになると考えている」と話す。

 導入するPLMシステムは、ファッション業界向けの「Centric PLM」(米Centric Software製)。アパレル事業に特化した製品で、企画・生産・物流・販売の各段階で多くの企業が関係するアパレル事業の実態に、大規模なカスタマイズなしに対応できる点を評価したとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名オンワード樫山
業種製造
地域東京都中央区(本社)
課題より魅力ある商品を提供できるよう、価格の適正化およびトレーサビリティの向上を図りたい
解決の仕組みPLMシステムを導入し、商品のライフサイクル全般で取引先を含めたデータの共有・連携を図ることで、生産リードタイムの短縮・調達コストの最適化を推進する
推進母体/体制オンワード樫山、米Centric Software
活用しているデータ企画・調達・生産から物流・販売まで商品のライフサイクル全体で発生する各種情報
採用している製品/サービス/技術ファッション業界向けPLMシステム「Centric PLM」(米Centric Software製)
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