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第一生命、CX戦略に基づく顧客接点創出に向けWebサイトを刷新しオンライン相談を開始

DIGITAL X 編集部
2022年4月11日

第一生命保険は、デジタル空間で顧客接点創出の一環として、新たなWebサイト「ミラシル」を2021年12月27日から公開すると同時に、同サイトでのオンライン相談を開始した。専属オペレーターや営業を担当する「生涯設計デザイナー」がチャットやオンライン面談で保険の相談などに対応する。同日に発表した。

 第一生命保険が2021年12月27日に公開したのは、対顧客向けWebサイトの「ミラシル」。人と暮らし、健康、お金、保険などをテーマに各種コンテンツを掲載する(図1)。今回、専属オペレーターによるチャットやオンライン面談による保険相談も開始した。2022年4月からは、営業を担当する「生涯設計デザイナー」による相談も受け付ける。

図1:対顧客向けWebサイトの「ミラシル」の画面例

 ミラシルの立ち上げは、同社の中期経営計画「Re-connect 2023」におけるCX(Customer Experience:顧客体験価値)デザイン戦略に基づくもの。同社が提供する4つの体験価値(保障/資産形成、承継/健康、医療/つながり、絆)を、より効果的に提供するための新たなユーザーインタフェースに位置付ける。

 ミラシルの各種コンテンツは、顧客の属性や嗜好に合わせて提供する。チャットやオンライン面談での相談では、生涯設計デザイナーが保険の相談だけでなく顧客の「一生涯のパートナー」(第一生命)として種々の対話を図れるようにする計画だ。

 CX戦略を含むデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進では、日本IBMを共創パートナーに選んでいる。ミラシルなどのインタフェース構築には、CXを軸にした事業を支援するIBMインタラクティブ・エクスペリエンス(IBM iX)がコンサルティングからシステムの選定、サービス構築までを支援した。

 システムには、「Acquia Cloud」(米Acquia製)と「Salesforce Marketing Cloud」(米Salesforce.com製)を利用し、提供するコンテンツのリアルタイムなパーソナライズ化を実行しているという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名第一生命保険
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題リアルとデジタルを融合した新たな顧客接点を作りたい
解決の仕組み顧客に最適したコンテンツを提供できるWebサイトにおいて、チャットやオンラインでの相談に応じる
推進母体/体制第一生命保険、日本IBM
活用しているデータ顧客関連情報など
採用している製品/サービス/技術「Acquia Cloud」(米Acquia製)、「Salesforce Marketing Cloud」(米Salesforce.com製)
稼働時期2021年12月27日(「ミラシル」の公開日)