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鹿島石油、石油精製装置の異常検知にバルブ解析診断サービスを導入

DIGITAL X 編集部
2022年4月13日

ENEOSグループの鹿島石油は、石油精製プロセスの製造装置に使われているバルブの異常を検知するために、バルブ解析診断のクラウドサービスを2022年春に導入する。解析診断の結果に基づき、保安員の経験だけに頼らない保全活動を進める。同サービスを提供するアズビルが2022年1月12日に発表した。

 ENEOSグループの鹿島石油は2022年春、同社の鹿島製油所(茨城県神栖市)において、石油精製装置のバルブの異常を検知するために、バルブ解析診断のクラウドサービスを導入する(図1)。バルブの稼働データを解析・診断し、その結果に基づいて保全活動を実施する。整備計画を状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)方式に改めるのが目的だ。

図1:バルブの稼働データがクラウドへ送り解析する

 同社はこれまで、スケジュールに沿って保全活動を実施する時間計画保全(TBM:Time Based Maintenance)を採用していた。しかし、定期修理の間隔が長くなるなかで、保安員が整備業務を経験する機会が減っており、保安員の経験に頼る整備計画の策定が難しくなっていた。

 バルブ解析診断サービスには、「Dx Valve Cloud Service」(アズビル製)を採用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名鹿島石油
業種製造
地域茨城県神栖市(鹿島石油鹿島製油所)
課題バルブの保守業務において、定期修理の間隔がながくなり、保安員が経験を積める機会が減っており、整備計画の策定が難しくなってきた
解決の仕組みバルブ解析診断サービスを使ってバブルの稼働状況を把握し、整備計画を状態基準保全に改める
推進母体/体制鹿島石油、アズビル
活用しているデータバルブの稼働データ
採用している製品/サービス/技術バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」(アズビル製)
稼働時期2022年春