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片道専用レンタカーのPathfinderとあいおいニッセイ同和、ドライバーの挙動に応じた行動変容を実証実験
片道専用レンタカーを展開するPathfinderと、あいおいニッセイ同和損害保険は共同で、レンタカーのドライバーを対象に運転操作に応じてコンビニなどで使えるクーポンを提供し安全運転を促すため実証実験を2022年2月に開始した。運転の挙動はスマートフォンのセンサーを使って検知する。2022年2月3日に発表した。
片道専用レンタカーサービス「Simpway」を展開するPathfinderと、あいおいニッセイ同和損害保険が実施しているのは、ドライバーの運転操作に応じてインセンティブを提供することの事故削減効果を検証するための実証実験(図1)。Simpwayの東京~大阪路線の利用者を対象に2022年2月下旬に開始した。
実験では、レンタカーの運転挙動をスマートフォンのセンサーを使って検知し、そのデータを、あいおいニッセイ同和が持つテレマティックス技術を使ってスコアリングする。算出したスコアに応じてドライバーにコンビニエンスストアなどで使えるクーポンをアプリ経由で付与することで、安全運転に向けた行動変容を促す。
今回の実験でPathfinderは、ドライバーの運転操作データを比較してSimpwayの利用料金の割引に反映する仕組みを開発し、2022年度中に開始したい考えだ。
一方のあいおいニッセイ同和は、レンタカーにおけるテレマティクス技術の有用性を検証する。将来的には国内外のレンタカー事業者へテレマティクス自動車保険や関連サービスの提供を目指す。これまでに、ドライブレコーダーなどのデータから事故時の様子をAI(人工知能)技術で解析し、相手車両や周辺環境を含む事故状況を把握したり過失割合の判定をサポートしたりする仕組みの提供を始めている。
あいおいニッセイ同和によれば、不慣れな道を乗り慣れない車両で走行するレンタカーは、自家用車に比べ事故発生率が高い傾向にある。事故発生すれば、ドライバーらが怪我を負うだけでなく、レンタカー事業者にすれば修理費や営業損失などの負担を強いられる。
企業/組織名 | Pathfinder、あいおいニッセイ同和損害保険 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京~大阪(レンタカーサービスの「Simpway」提供路線) |
課題 | 不慣れな道を乗り慣れない車両で走るレンタカーは、自家用車に比べ事故発生率が高い傾向にあり、事故が起これば、ドライバーらが負傷したりレンタカー事業者が修理費や営業損失などの負担を強いられたりする |
解決の仕組み | ドライバーの運転操作をセンサーで検知し、操作内容に応じてインセンティブを提供することで安全運転への行動変容を促す |
推進母体/体制 | Pathfinder、あいおいニッセイ同和損害保険 |
活用しているデータ | 運転挙動のデータ |
採用している製品/サービス/技術 | テレマティックス技術(あいおいニッセイ同和損害保険製)、マッチング型レンタカーサービス「Simpway」(Pathfinder製)、 |
稼働時期 | 2022年2月下旬(実証実験の開始時期) |