- UseCase
- 流通・小売り
ワークマン、「エクセル経営」の効率を高めるためにAI技術を使った予測分析ツールを導入
作業服などを販売するワークマンは、表計算ソフトウェアExcelを現場レベルで活用する「エクセル経営」をさらに推進するために、AI(人工知能)技術を使った予測分析ツールを導入した。まずは全社のデータ分析業務を主導する部署から導入していく。予測分析ツールを提供するソニーネットワークコミュニケーションズが2022年2月7日に発表した。
作業服やアウトドア衣料などを販売するワークマンは、データドリブン経営の一環として、表計算ソフトウェアExcelを現場レベルで活用する「エクセル経営」を推進している。今回、エクセル経営を踏襲しながら、業務効率をさらに高める手段としてAI(人工知能)技術を使った予測分析ツールを導入した。デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための基盤にしたい考えだ。
導入したのは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくてもマウス操作で予測分析ができるツール。まずは全社のデータ分析業務を主導する部署に導入し、販売予測や売上予測などに利用する。以後、組織単位で一括導入を進めながら、将来的には現場における利用も検討する。
同社専務取締役の土屋 哲雄 氏は「導入した予測分析ツールはUI(User Interface)/UX(User Experience)を使って感覚的に分析が実行できる。社員にはAI技術による機械学習を自社ビジネスに活用してほしい」と期待する。
予測分析ツールには、「Prediction One(プレディクション ワン)」のエンタープライズプランを採用した。ソニーネットワークコミュニケーションズが開発し、法人向けにはソニービズネットワークスが販売する。
ワークマン データ戦略部部長の長谷川 誠 氏はPrediction Oneを選んだ背景について、「AIシステムの主流は、データサイエンティストなどの専門家でなければ使えない上級者向け製品や高コストな製品になっている。一方でPythonのように無料のプログラミング言語もあるが、社内に普及させるには全員がコードを覚える必要があり、ハードルが高いと考えた」としている。
企業/組織名 | ワークマン |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 東京都台東区(本社) |
課題 | 表計算ソフトウェアExcelを使った現場主導によるデータ分析業務の効率を高めたい |
解決の仕組み | 機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても利用できる予測分析ツールを導入する |
推進母体/体制 | ワークマン、ソニーネットワークコミュニケーションズ/ソニービズネットワークス |
活用しているデータ | 販売、売り上げなどに関するデータなど |
採用している製品/サービス/技術 | 「Prediction One」(ソニーネットワークコミュニケーションズ製) |
稼働時期 | -- |