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加賀市医療センター、病院の清掃・配送業務へのロボット利用を実証実験
2022年12月16日
石川県加賀市は、加賀市医療センターにおける清掃や案内、配送などの院内業務を対象に複数ロボットを連携させるシステムを実証導入した。ロボットやシステムを提供する清水建設らが2022年9月14日に発表した。
石川加賀市は、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)、ロボットなどを利用したまちづくり「スマートシティ加賀」に取り組んでいる。今回、その中心に位置付ける加賀市医療センターにおいて、院内業務の無人化に向けた業務ロボットを実証導入した。複数台のロボットを連携するとともに、自動ドアなど建物が管理・制御する設備との連動も実証した(図1)。
具体的には、清掃ロボ、案内ロボ、配送ロボを「建物管理OS」で連携制御するとともに、自動ドアを通過する際のセキュリティ認証も実施し、ロボットが自動ドアを通過できるようにした。結果、清掃や看護といった現場の業務負担を軽減できる可能性を確認できたとしている。人手不足やコロナ禍での対人接触の抑制などに対応できると期待するとともに、人によるサービスとロボットによるサービスを組み合わせた業務体制を構築した考えだ。
ロボットには、複合型サービスロボット「Toritoss」と清掃ロボット(いずれもオムロン ソーシアルソリューションズ製)を導入。建物管理OSには「DX-Core」(清水建設製)を、ロボット制御基盤として「Mobility-Core」(同)と「Blue Earth Platform」(ブルーイノベーション製)を導入した(図2)。
今回の実証は、加賀市と3社が共同で受託した内閣府の「スーパーシティ構想の実現に向けた先端的サービスの開発・構築等に関する実証調査業務」として実施した。
企業/組織名 | 石川県加賀市 |
業種 | 公共 |
地域 | 石川県加賀市(加賀市医療センター) |
課題 | 人手不足やコロナ禍に即した対人接触の低減などを含め、院内業務の効率および安全性を高めたい |
解決の仕組み | 複数台のロボットと病院設備を連携し、ロボットが院内を行き来しながら清掃・案内・配送などを実施できるようにする |
推進母体/体制 | 石川県加賀市、清水建設、ブルーイノベーション、オムロン ソーシアルソリューションズ |
活用しているデータ | ロボットの走行データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 建物管理OS「DX-Core」(清水建設製)、ロボット制御プラットフォーム「Mobility-Core」(同)と「Blue Earth Platform」(ブルーイノベーション製)、複合型サービスロボット「Toritoss」および清掃ロボット(オムロン ソーシアルソリューションズ製) |
稼働時期 | ― |