- UseCase
- 製造
ファンケル、肌の悩みをAI技術で予測するカウンセリングサービスを全直営店で提供
ファンケルは、肌の悩みを対象にしたパーソナルカウンセリングサービスを全ての直営店で2022年9月16日から始めている。角層をAI(人工知能)技術で解析し将来の状態を予測する。2022年9月15日に発表した。
ファンケルの「AIパーソナル角層解析」は、肌の状態を対象にしたパーソナルカウンセリングサービス(図1)。肌の角層をAI(人工知能)技術を使って解析し、その結果を元にカウンセリングを実施する。全直営店で2022年9月16日から提供している。
店頭では、まず利用者の角層をテープで採取し、それを撮影する。画像をAI技術で解析することで、「角層のかたち」と「角層バイオマーカー(肌の美しさに関わるタンパク質」を判定することで、肌のトラブルの原因に対する力となる「肌力」を判定する。
肌力は、バリア力、メラニン調整力、抗酸化力、肌修復力、抗ストレス力、くすみ除去力、毛穴抗炎症力の7つからなる。トラブルの原因は、乾燥、しみ、しわ、毛穴、くすみの5つである。
解析結果と、カウンセリング時の回答を元に、角層の状態や肌トラブルの可能性、肌力のレーダーチャート、美容のアドバイスを総合結果として作成する。総合結果は、カウンセリング時にスタッフが参考にするほか、同社が提供する「メンバーズアプリ」に配信する。メンバーズアプリでは、過去2年間の総合結果と最大4回分のデータを保存できる。
ファンケルは2015年に肌解析システム「角層バイオマーカー解析」を開発し、同システムを使ったカウンセリングを提供してきた。しかし、提供が一部の直営店舗と通信販売に限定され、解析にも時間がかかっていた。
今回、角層バイオマーカー解析の研究と、サービス提供から得た知見やデータ、AI技術を活用することで、解析時間を短縮した。AI技術には、「SATLYS」(東芝デジタルソリューションズ製)を使っている。
企業/組織名 | ファンケル |
業種 | 製造 |
地域 | 横浜市(本社) |
課題 | 肌の状態を知りたいという顧客ニーズに応えたい |
解決の仕組み | 角層の画像をAI技術で解析し、肌の状態や、肌トラブルの原因への対抗力などを指標化し、カウンセリングサービスを提供する |
推進母体/体制 | ファンケル、東芝デジタルソリューションズ |
活用しているデータ | 角層の撮影画像、カウンセリング時の回答 |
採用している製品/サービス/技術 | アナリティクスAI「SATLYS」(東芝デジタルソリューションズ製) |
稼働時期 | 2022年9月16日 |