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メルカリ、フリマのCXを高めるため出品・購入時の改善策を生成AIで提供

DIGITAL X 編集部
2023年12月26日

メルカリは、同社のフリーマーケットにおけるCX(Customer Experience)を高めるため、出品物の売買に伴う改善策を、生成AI(人工知能)およびLLM(大規模言語モデル)の技術を使って提案する。第1弾として、一定期間売れ残っている出品物に対し、追記すべき商品説明文などを生成する機能を2023年10月17日から提供している。同日に発表した。

 メルカリの「メルカリAIアシスト」は、同社フリーマーケットの利用者が最適な行動を取れるよう支援するために、生成AI(人工知能)およびLLM(大規模言語モデル)の技術を活用する機能群(図1)。「『簡単に出品できて売れる』『ほしいものが見つかる』といったメルカリでの体験に貢献する、利用者1人ひとりのコパイロット(副操縦士)」(メルカリ執行役員の石川 佑樹 氏)に位置付ける。

 メルカリAIアシストの第1弾として、出品者向けの機能をフリマアプリ「メルカリ」のiOS版に搭載した。出品後、一定期間売れ残っている商品に対し、売れやすくなるように、商品サイズや購入時の価格など追記すべき内容と、商品名の改善を、メルカリの過去情報を元に出品者に提案する(図1)。当初は、キャラクターグッズやポケモンカード、邦楽・K-POPのCD、参考書・小説など20カテゴリーが対象で、順次広げていく計画である。

図1:「メルカリAIアシスト」の第1弾となる出品商品の改善機能の流れ

 メルカリは、これまでも生成AI/LLMの技術を活用してきたが、フリマアプリに実装するのは今回が初めて。今後は、出品のほか、購入をサポートする機能などにも拡充していくという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名メルカリ
業種サービス
地域東京都港区(本社)
課題メルカリ利用者の体験価値を高めたい
解決の仕組み出品や購入などにおける最適策を、メルカリの過去の利用状況を元に生成AI(人工知能)/LLM(大規模言語モデル)を用いて利用者に提案する
推進母体/体制メルカリ
活用しているデータメルカリでの出品商品の情報や売買の情報など
採用している製品/サービス/技術生成AI/LLM技術
稼働時期2023年10月17日(第1弾となる出品者向け機能の提供開始日)