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スーパーのベルク、水道メーターをエッジAIで読み取るシステムを全店舗に導入

DIGITAL X 編集部
2024年9月25日

スーパーのベルクは、水道メーターの値をエッジAI(人工知能)技術を用いて読み取るシステムを全店舗に導入する。テナントに水道光熱費を請求するために店舗担当者が実施してきた検針業務を削減するとともに、目視による検針漏れや誤りなどを減らす。システムを開発したCho&Companyが2024年9月11日に発表した。

 スーパーのベルクが全店舗に導入するのは、水道メーターの値をエッジAI(人工知能)技術で読み取る遠隔検針システム(図1)。水道使用量をリアルタイムに監視し、各店舗の担当者による検針作業を削減するのが目的だ。

図1:ベルクが導入した水道メーターの遠隔検針システムのダッシュボードの画面例

 ベルクは店舗に入居するテナントに対し、水道光熱費を請求するために各店舗の担当者が水道・電気のメーターを目視で検針してきた。今後は、検針データを集計し、水道料金の算出および根拠資料として使用する。人手による検針漏れや誤りを防ぐとともに、リアルタイムな監視により異常値から機器の故障を早期に把握できるようにする。

 遠隔検針システムには、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤などを提供するCho&Companyの「HY-CHECK」を採用した。水道メーターには超小型カメラとエッジAIを搭載した専用デバイスを取り付ける(写真1)。IoT対応のデジタルメーターに交換する際には不可欠な水道を止める必要がないのがメリットだとする。

写真1:HY-CHECKの専用デバイス(左)と水道メーターへの設置例

 なおCho&Companyは、ベルクの一部店舗を含む関東エリアでのテスト販売を経て、2024年9月1日からHY-CHECKを国内全域で販売している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ベルク
業種流通・小売り
地域埼玉県鶴ヶ島市(本社)
課題テナントへの水道料金を請求するために各店舗の担当者が水道メーターを目視で確認している
解決の仕組み水道メーターの指針をエッジAI技術を搭載する専用デバイスで読み取り、目視作業を削減する
推進母体/体制ベルク、Cho&Company
活用しているデータ水道アナログメーターの検針画像
採用している製品/サービス/技術水道遠隔検針システム「HY-CHECK」(Cho&Company製)
稼働時期--