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サントリー、自社製品の購買行動の把握に向け会員IDを東急ストアと連携
2024年11月8日
サントリーは、自社製品のリアル店舗での購買行動を把握するために、自社の会員IDと東急ストアの会員IDの紐付けを開始した。商品開発や情報提供につなげる。連携のためのサービスを提供したグローリーが2024年10月3日に発表した。
サントリーは2024年10月3日から、自社の会員ID「おとなサントリー会員ID」と東急ストアの会員IDを紐付けている(図1)。スーパーやコンビニエンスストアなど小売店舗での顧客の購買行動を把握し、顧客ニーズに即した商品開発や、パーソナライズした情報提供につなげるのが目的だ。
両IDの紐づけでは、おとなサントリー会員IDの番号をAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)で取得し、東急ストアのポイントカード番号と連携。東急ストアでサントリー製品を購入した会員の情報がサントリー側に送られる。
IDの紐づけには、通貨処理機のグローリーが提供する「データコネクティングサービス」を用いている。メーカーの購買情報は、顧客によるオプトアウトがなければ継続的に連携し、情報配信後の効果も検証できる。サービス自体は、複数メーカーと複数の流通小売業、それぞれの会員IDを紐付けられるという。
購買行動の把握に向けては、メーカーと流通・小売業のそれぞれが自社のスマートフォン用アプリケーションを提供し、特売情報やクーポンを配布している。だがグローリーによれば、流通・小売業のアプリでは各店舗での購買行動が把握できるが、メーカーのアプリでは把握できないのが現状だ。
企業/組織名 | サントリー |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都港区(本社) |
課題 | 流通・小売業のリアル店舗における自社製品の購買行動を把握したい |
解決の仕組み | 自社の会員ID番号を小売店の会員IDと紐づける |
推進母体/体制 | サントリー、東急ストア、グローリー |
活用しているデータ | 自社会員ID、東急ストアの会員ID |
採用している製品/サービス/技術 | 会員ID連携サービス「データコネクティングサービス」(グローリー製) |
稼働時期 | 2024年10月3日 |