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米スーパー大手のKroger、生鮮食品の廃棄ロス削減などに向けICタグを導入へ

DIGITAL X 編集部
2024年11月14日

米スーパー大手のKrogerは、生鮮食品の廃棄ロス削減などを目的に、在庫管理にRFID(ICタグ)を導入する。そのためにICタグ関連システムを提供する米Avery Dennisonと提携した。まずはベーカリー部門から始める。Avery Dennisonが2024年10月22日(現地時間)に発表した。

 米Krogerは、約50万人の従業員を抱え、店舗およびオンラインショップには毎日1100万人超の顧客が訪れるスーパー大手。このほど、生鮮食品の在庫管理精度を高め廃棄ロスを削減するために、全生鮮品にRFID(ICタグ)を導入することを決めた。手作業による在庫管理を改めることで、従業員が携わる業務を接客や商品陳列など付加価値の高い業務に振り向けることも期待する。

 リテールオペレーション担当バイスプレジデントのジョーダン・ポフ(Jordan Poff)氏は、「在庫の可視性を高めることで、顧客が望む商品を必要なタイミングで店頭に用意できるようになる。また、従業員が顧客とより多くの時間を過ごせるようになる」とし、新システムによりCX(Customer Experience:顧客体験)とEX(Employee Experience:従業員体験)の双方を高められるとする。

 まずはベーカリー部門から導入する。パンやケーキなどのそれぞれにICタグ付きのラベルを貼付する。製造日や賞味期限などの情報を店舗に設置したリーダーで読み取り、在庫状況をリアルタイムに把握する。

 全ての生鮮食品を対象にICタグを導入するために、ICタグ関連システムを提供する米Avery Dennisonと提携している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名米Kroger
業種流通・小売り
地域米オハイオ州シンシナティ(本社)
課題生鮮食品の在庫管理業務の不可を軽減するとともに、生鮮食品の廃棄ロスを削減したい
解決の仕組み全ての商品にRFID(ICタグ)を添付し、在庫状況をリアルタイムに把握する
推進母体/体制米Kroger、米Avery Dennison
活用しているデータ製造日や賞味期限などの商品関連情報
採用している製品/サービス/技術ICタグを使う在庫管理システム(米Avery Dennison製)
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