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トヨタが複数工場に照明制御システムを導入、共同開発したBHと原田産業が商品化し販売

DIGITAL X 編集部
2025年2月18日

トヨタ自動車は、工場の省エネを目的に照明の制御システムを開発し、複数工場に導入している。タッチパネル上で対象エリアをなぞれば照明の点灯・消灯ができる。空調や設備機器の電源も一括管理する。システムを共同開発した設備制御装置メーカーのBHと、半導体などの販社である原田産業が商品化し販売する。BHが2025年1月24日に発表した。

 トヨタ自動車は複数の工場に新たな照明制御システムを導入し稼働させている。壁のスイッチや分電盤のブレーカーを操作することなく、タッチパネルに表示される工場エリアの地図上で対象エリアを指でなぞれば、そのエリアの照明を点灯・消灯できるのが特徴だ(図1)。照明のほか、空調や設備機器の電源までを一括管理することで工場の省エネ化を図る。

図1:トヨタ自動車が導入している照明制御システムの操作イメージ。タッチパネル上で指示したエリアの照明だけを点灯・消灯する

 照明制御システムは、設備制御装置メーカーのBHと、半導体などの販社である原田産業と共同で開発した。BHと原田産業は同システムを商品化し「FREETE(フリート)」の名称で販売する。

 FREETEの導入においては、新設の分電盤だけでなく、既設の分電盤にも後付けできるとする。タッチパネルや手元スイッチと分電盤は、管理サーバー経由で接続する(図2)。管理サーバーとは、いずれもLPWAN(低電力広域ネットワーク)技術規格の「LoRa(Long Range)」で接続することで、配線工事を最小に抑えているという。

図2:照明制御システム「FREETE(フリート)」のシステム構成例
デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名トヨタ自動車
業種製造
地域愛知県豊田市(本社)
課題工場での省エネを図りたい
解決の仕組み照明から空調や設備機器の電源までを一括管理するシステムを開発し導入する
推進母体/体制トヨタ自動車、BH、原田産業
活用しているデータ照明等の制御データ
採用している製品/サービス/技術照明制御システム「FREETE」(共同開発したBHと原田産業が商品化し外販)
稼働時期−−