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化学メーカーの東亞合成、社内情報を検索するためのAIチャットツールを開発
2025年4月1日
化学メーカーの東亞合成は、社内情報を検索するためのAI(人工知能)チャットツールを開発した。生成AIを使い自然言語ベースでの検索や文書の要約、翻訳などに利用する。定型業務の効率を高め、アイデア創出などの非定型業務に時間を割けるようにする。開発を支援したアルサーガパートナーズが2025年3月25日に発表した。
東亞合成は、瞬間接着剤「アロンアルファ」などを主力商品に持つ化学メーカー。このほど、社内情報を自然言語で検索するためのAI(人工知能)チャットツールを開発した(図1)。定型業務の効率を高め、アイデア創出といった非定型業務に集中するための時間を創出するのが目的だ。これまでは文書作成や情報取得に特に多くの時間がかかり、情報共有やナレッジマネジメントに課題を感じていたという。
AIチャットツールでは、生成AI技術を使い自然言語でやり取りする。社内方法の検索や文書の要約、翻訳などのほか、アイデア出しのためのブレインストーミングなどに利用する。ファイルのアップロード機能も用意し、手作業でのデータ入力の手間を省いた。社員の利用促進に向け直感的なユーザーインタフェース(UI)にしたとする。
開発にあたっては、社内の業務システムに含まれる情報をチャットツールの検索対象として整備した。セキュリティ対策として専用のクラウド環境で運用し、社内データの漏えいリスクを最小限に抑えたという。
東亞合成のグループ経営管理本部 情報システム部DX企画課長の吉原 治之 氏は「今後は社員教育をさらに推進し、生成AIの利用範囲を広げながら、より高度な活用を目指す」と話す。
開発は、システム開発・運用を手掛けるアルサーガパートナーズが支援した。吉原氏は「アルサーガパートナーズとの連携を継続し、先進的なAIソフトウェアの開発にも積極的に取り組んでいく」としている。
企業/組織名 | 東亞合成 |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都港区(本社) |
課題 | 文書作成や情報取得に多くの時間がかかり、情報共有やナレッジマネジメントが課題になっていた |
解決の仕組み | 生成AIを使い自然言語でやり取りできるチャットツールを開発し、社内情報の検索など定型業務の効率を高める |
推進母体/体制 | 東亞合成、アルサーガパートナーズ |
活用しているデータ | 社内の業務システムに蓄積する情報 |
採用している製品/サービス/技術 | 生成AI |
稼働時期 | -- |