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山陰合同銀行、CXの向上目指し顧客の問い合わせに最適チャネルを案内するWebシステムと有人チャットを導入
山陰合同銀行は、顧客からの問い合わせ内容に応じて最適な対応チャネルを案内するWebシステムと有人チャットをコンタクトセンターシステムに導入した。CX(Customer Experience:顧客体験)向上を目指すオムニチャネルプロジェクトの一環。コンタクトセンターシステムを提供するモビルスが2025年3月18日に発表した。
山陰合同銀行がコンタクトセンターに導入したのは、顧客を最適な問い合わせ窓口に誘導するWebシステムと、有人チャットシステム、およびオペレーションを支援するAI(人工知能)システムなど。同行が取り組むオムニチャネルプロジェクトの一環で、非対面接客における利便性とCX(Customer Experience:顧客体験)の向上を目指す。
今回のシステム導入により、顧客対応の流れは次のようになる。顧客が同行のWebサイト上で「お問い合わせ」を選択すると、窓口誘導システムが問い合わせ内容候補を提示。その選択結果にWebサイト、電話、チャットボット、有人チャットの中から、いずれか最適なチャネルへ誘導する(図1)。
ボット/有人チャットによる対応では、生成AI技術を使い対応履歴を自動で要約し、カテゴリーを分類。その内容をオペレーターがチェックし対応履歴として登録する。
窓口誘導システムには「Visual IVR」(モビルス製)、ボットには「MOBI ボット」(同)、有人チャットには「MOBI AGENT」(同)、オペレーション支援AIには「MooA(ムーア)」(同)をそれぞれ採用。加えて、チャット窓口のセキュリティ対策として「Secure Path」(同)と「Secure MFA」(同)を連携させた個人情報の認証を実現したとしている。導入はNTT西日本とモビルスがした。
山陰合同銀行は中期経営計画(2024~2026年度)におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略として、オムニチャネルプロジェクトを掲げ新コンタクトセンターシステムの構築などに取り組んできた。今後は、生成AI技術を使ってコンタクトセンターの次世代化などを進め、顧客対応の最適化に取り組むとしている。
企業/組織名 | 山陰合同銀行 |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 島根県松江市(本社) |
課題 | 非対面の接客を含めてCXの向上を図りたい |
解決の仕組み | 顧客からの問い合わせ内容に応じて最適な顧客対応窓口を案内できるようにする |
推進母体/体制 | 山陰合同銀行、モビルス |
活用しているデータ | 顧客の問い合わせ内容など |
採用している製品/サービス/技術 | 問い合わせ対応窓口誘導「Visual IVR」(モビルス製)、有人チャット「MOBI AGENT」(同)、チャットボット「MOBI ボット」(同)、セキュリティ「Secure Path」(同)および「Secure MFA」(同)、オペレーション支援AI「MooA」(同) |
稼働時期 | −− |