• UseCase
  • 金融・保険

三菱UFJ銀行、AIエージェントの開発などに向け点在するAIモデルの開発基盤を統合へ

DIGITAL X 編集部
2025年5月8日

三菱UFJ銀行は、データ分析やAI(人工知能)技術の活用の推進するために、行内に点在するAIモデル開発基盤を統合する。AI活用のための共通基盤を構築し、AIアプリケーションの開発に取り組む。開発基盤を提供する米Databricksの日本法人が2025年4月25日に発表した。

 三菱UFJ銀行は、中期経営計画の一環としてAI(人工知能)・データ基盤の強化に取り組んでいる。行内にある大量のデータを統合し、より高度なデータ分析やAI技術の活用を推進し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上と約3万人の従業員の生産性改善を図るのが目的だ。

 具体的はユースケースとしては、不正検知やリスク管理の強化、業務の効率化・自動化、マーケティング、新規ビジネスの創出といった領域を想定する。

 そのために、これまでのデータ分析やAI技術活用によって行内に点在するようになったAIモデルの開発基盤を統合し、データの処理・分析からAIモデルやAIエージェントの開発までを一貫して実行できる仕組みを構築する。AI関連チームの生産性を高め、プロジェクト期間の短縮や新たなビジネスアプリケーションの早期展開につなげたい考えだ。

 併せて、開発基盤におけるガバナンスを強化し、同行が定めるセキュリティ基準とコンプライアンス要件を順守しながら、効果的なデータ活用環境を実現し管理する。

 三菱UFJ銀行の越智 俊城 常務執行役員は、今回の取り組みについて「生成AI技術を活用したデータ分析を、これまで以上に効率的に実施できるようになる。データドリブン経営の実現とLTV向上の取り組みが加速する」と期待する。

 新しいAIモデルの開発基盤には米Databricksの「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」を採用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱UFJ銀行
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題より高度なデータ分析やAI技術活用によりLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)と約3万人の従業員の生産性を高めたい
解決の仕組み行内に点在するAIモデル開発基盤を統合し、データの処理・分析からAIモデルやAIエージェントの開発までを一元化する
推進母体/体制三菱UFJ銀行、米Databricks日本法人
活用しているデータ行内にあるデータ
採用している製品/サービス/技術「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」(米Databricks製)
稼働時期−−