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第一生命HD、DXをグローバルに推進する高度専門人材の育成拠点をインドに設立
第一生命ホールディングスは2025年5月、DX(デジタルトランスフォーメーション)をグローバルに推進する高度専門人材の育成拠点をインドに設立した。そのために仏キャップジェミニとの複数年の契約を結んだ。AI(人工知能)技術やデータ活用に取り組む人材を育成する。2025年6月10日に発表した。
第一生命ホールディングスがインドに2025年5月に設立した「グローバル・ケイパビリティ・センター(GCC:Global Capability Center)」は、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みをグローバルに推進するための高度人材の育成拠点である(図1)。第一生命グループのIT・デジタル戦略の推進に必要な高度な専門人材を育成し、グループでのデジタル組織能力の強化と内製化を実現し、グローバルでのイノベーションと生産性向上を図るのが目的だ。
GCCではまず、日本と米国、オーストラリアを対象に、AI技術とデータの活用、サイバーセキュリティ対策、先進的ソフトウェア開発といった領域での能力を開発しグループに提供していく。将来的には、ニーズに応じて他地域への提供拡大も視野に入れる。
第一生命HDの菊田 徹也 社長は「GCCでは、BOT(Build-Operate-Transfer)モデルを採用し、AI技術やデータの活用、サイバーセキュリティなど重要分野における専門性を迅速かつ効率的にグループ内に蓄積できる態勢を構築する。この取り組みにより、革新的かつ差別化されたソリューションが第一生命グループ全体に提供されていく」と、GCC設立の理由を話す。
GCC設立に向けては、仏キャップジェミニと複数年契約を結んだ。キャップジェミニは、日本とアジア太平洋地域のほかグローバルでの実績とスケールを持って第一生命グループのDX推進を支援する。
キャップジェミニのアイマン・エザットCEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)は、「今日、顧客サービスは顧客のロイヤリティを高め、ブランドイメージを構築する上で最も強力な手段の1つであり、テクノロジーの活用で、より効果的になっている。第一生命の保険業界における深い知識と、当社のグローバルな事業・技術の変革支援に向けた専門知識と実績のあるソリューション提供能力を組み合わせることで、顧客サービスと業務効率の新たな基盤を確立し、第一生命グループのために新たな価値を創造していく」と話している。
企業/組織名 | 第一生命ホールディングス |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京都千代田区(本社) |
課題 | 顧客サービスをグローバルに強化していくために、DXの推進に必要な高度専門人材を確保・育成したい |
解決の仕組み | 高度専門人材の育成拠点をインドに設立し、そこからAI技術やデータの活用、サイバーセキュリティなどの機能をグループ全体に提供していく |
推進母体/体制 | 第一生命ホールディングス、仏キャップジェミニ |
活用しているデータ | −− |
採用している製品/サービス/技術 | グローバルでの事業・技術変革支援サービス(仏キャップジェミニ) |
稼働時期 | 2025年5月(センターの設立時期) |