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ベイシア、需要予測に基づき自動発注するサービスを全136店舗に導入へ

DIGITAL X 編集部
2025年7月2日

ベイシアは2025年夏頃をメドに需要予測に基づき自動発注するサービスを全136店舗に導入する。発注精度を高めると同時に、納品・品出し回数を削減し物流改善につなげるのが目的だ。自動発注サービスを提供するシノプスが2025年6月25日に発表した。

 ベイシアが導入するのは、需要予測に基づき自動発注するサービス。2025年夏頃をメドに全136店舗で運用を開始する。これまでも自動発注システムを利用してきたが、賞味期限が短い商品の発注精度や品出し作業の効率に課題があった。新サービスにより、発注精度を高めると同時に、納品・品出しの回数を削減し物流の改善につなげたい考えだ。

図1:自動発注システムを導入するベイシアの店舗外観

 自動発注の対象にするのは、日配品とパン、常温保存が可能な加工食品、雑貨の4部門。需要予測は、POS(販売時点売上管理)システムから1時間ごとに取得する在庫・売り上げ情報から導く販売実績と販売価格の情報に、天候とイベントの情報を加えて実行する。天候・イベント情報は客数予測にも使用する。

 導入に先駆け、一部店舗で2024年12月に実証実験を実施した。結果、日配品の食品ロスを0.6%削減でき、開店時のパンの欠品も削減できたという。

 自動発注サービスにはシノプスが提供する「sinops-CLOUD」を採用した。同サービスからカテゴリー別の「sinops-CLOUD 日配」「同パン」「同グロサリー」「同雑貨」と、在庫管理の「sinops-CLOUD リアルタイム在庫」、客数予測の「同 客数予測」を利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ベイシア
業種流通・小売り
地域群馬県前橋市(本社)
課題既存の需要予測型自動発注システムは、賞味期限の短い商品の発注精度が低く、品出し作業の効率が低かった
解決の仕組み発注精度が高い仕組みを導入し、発注量を最適化すると同時に、納品・品出し回数を削減する
推進母体/体制ベイシア、シノプス
活用しているデータ販売実績、販売価格、天候情報、イベント情報
採用している製品/サービス/技術需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」(シノプス製)
稼働時期2025年夏頃(前136店舗での運用開始時期)