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TOTO、公衆トイレのIoT管理サービスに利用者向け機能を追加し一新
TOTOは、公衆トイレの管理者向けに提供してきたIoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービスに利用者向け機能を追加し、サービス名を変更する。公衆トイレの付加機能を高めるのが目的で、2025年8月1日から提供を開始する。2025年7月3日に発表した。
TOTOは、公衆トイレを対象にしたIoT(Internet of Things:モノのインターネット)管理サービスに利用者向けサービスを追加するのに併せ、名称を「TOTO CONNECT PUBLIC」に改称する。公衆トイレの利用者と管理者の双方に役立つ機能を提供することで自社商品の付加価値を高めるのが目的だ。新サービスは2025年8月1日から開始する。
TOTO CONNECT PUBLICとして新たに提供する「ユーザーコネクト機能」は、公衆トイレの管理者が利用者向けサービスとして提供するためのもの。「トイレ設備・混雑ナビ」と「トイレお困りリクエスト」の2つの機能を用意する。
トイレ設備・混雑ナビは、トイレの混雑状況やベビーチェアの有無、車いすでの利用の可否など設備情報を提供するもの。トイレお困りリクエストは、トイレの汚れや故障などに対する清掃や修理を管理者や清掃担当者に依頼するためのもの。いずれもトイレ利用者はスマートフォンで二次元コードを読み取って使用する。
英語や中国語、韓国語などの多言語に対応し、施設内でのトイレの場所を地図表示する機能も持つ。
これまでToToは、公衆トイレの管理者向けに「パブリックレストルーム設備管理サポートシステム」を提供してきた。便器や温水洗浄便座「ウォシュレット」、水栓器具などのモニタリングや異常・故障検知、データの蓄積・分析などを可能にするサービスだ。
モニタリングとデータ分析により、トイレの利用状況や傾向を可視化し、清掃や補充、メンテナンスなどの効率的な運営や計画立案が可能になるとしてきた。ユーザーコネクト機能は、より利用者視点での運営を可能にするもので、公衆トイレ管理者にとっては顧客満足度の向上につながることが期待できることになる。
企業/組織名 | TOTO |
業種 | 製造 |
地域 | 福岡県北九州市(本社) |
課題 | 公衆トイレ用の便器や温水洗浄便座「ウォシュレット」、水栓器具などの付加価値を高めたい |
解決の仕組み | IoTの仕組みを使った公衆トイレの管理者向けサービスに、トイレ利用者のための機能を追加し、公衆トイレの顧客満足度を高められるようにすることで管理者の満足度も高める |
推進母体/体制 | TOTO |
活用しているデータ | 便器やウォシュレット、自動水栓、電気温水器、オートソープ、ハンドドライヤーなどのIoTデータ、トイレ利用者がスマホから送信する清掃や修理の要望データ |
採用している製品/サービス/技術 | IoT |
稼働時期 | 2025年8月1日(サービス開始時期) |