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エレベーター保守のJESグループ、エレベーターとロボットの連携サービスを開始

DIGITAL X 編集部
2025年7月10日

エレベーター保守を手掛けるジャパンエレベーターサービスホールディングス(JESグループ)は、エレベーターとサービスロボットが連携動作するためのサービスを、サービスロボット開発のRoboPathと共同開発し2025年7月4日に提供を開始した。エレベーター環境に応じて設定する。RoboPathが同日に発表した。

 独立系のエレベーターメンテナンス会社であるジャパンエレベーターサービスホールディングス(JESグループ)の「ロボット向けエレベーター連携サービス」は、エレベーターとロボットを連携動作させるためのサービス(図1)。サービスロボット開発のRoboPathと共同で開発した。施設管理業務の効率化や人材不足への対応策として、ホテルや病院、工場、オフィス、タワーマンションなどに提案する。

図1:「ロボット向けエレベーター連携サービス」では、エレベーターのメーカーや機種を問わずサービスロボットとの連携を可能にし、複数棟を一元管理できる

 ロボット向けエレベーター連携サービスは、エレベーターのメーカーや機種を問わないのが特徴だ。既設のエレベーターを使ってサービスロボットが複数階を移動し配達や清掃などを実行できるようになるという。エレベーターとの連携機能を独自開発した。サービスロボットの操作や運用状況の管理はスマートフォンを使って実行する。複数施設でのロボットの運用状況を一元管理できる。

 サービスロボットにはRoboPathが開発する「UP」を使用する。ロボット本体と機能ユニットが上下に分かれており、機能ユニットを付け替えれば配達や運搬、清掃など種々の用途に利用できる(図2)。

図2:RoboPathのサービスロボット「UP」の外観。左は配達ユニットを装着した状態。中央は運搬ユニット、右は清掃ユニット

 ロボット向けエレベーター連携サービスの利用料金は月額3万8000円(税抜)。設置のための初期工事費は無料である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ジャパンエレベーターサービスホールディングス(JESグループ)
業種サービス
地域東京都中央区(本社)
課題独立系のエレベーターメンテナンス会社としてのノウハウを活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)領域までサービスの提供範囲を拡大したい
解決の仕組みサービスロボットメーカーと協業し、エレベーターのメーカーや機種を問わず、サービスロボットが連携動作できる仕組みを開発し提供する
推進母体/体制JESグループ、RoboPath
活用しているデータエレベーターとサービスロボットの稼働状況データ
採用している製品/サービス/技術サービスロボット「UP」(RoboPath製)
稼働時期2025年7月4日(サービスの提供開始時期)