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オープンハウス・アーキテクト、アンケートの自由記述文を構造化するAIエージェントを実証実験

ANDG CO., LTD.
2025年8月18日

建設業のオープンハウス・アーキテクトは、入居者アンケートにおける自由記述文を分析するために、構造化を図るAI(人工知能)エージェントの実証実験を開始した。顧客の感情や要望を定量化し、品質向上やサービス改善につなげるのが狙い。AIエージェントを提供するテックタッチが2025年8月5日に発表した。

 戸建て住宅やマンションを建築するオープンハウス・アーキテクトが実証しているのは、入居者アンケートにおける自由記述文を分析するために、データを構造化するAI(人工知能)エージェント。文章中の意見や感情を分類・抽出し、回答内容を一定の項目や形式に構造化することで、見落としがちだったパターンや、潜在的な課題を発見できるようにする。

 実験により効果が確認できれば、分析対象の拡大や定期的なモニタリング体制の構築を検討する。定性データ分析を日常業務に組み込み、CX(Customer Experience:顧客体験)の継続的な改善に役立てる計画だ。

 DX推進部 部長の二井谷 豊 氏は「入居者アンケートの結果は貴重な情報源であり、真のニーズや具体的な改善点は自由記述の中にこそ存在している。AI技術を使った分析と可視化により新たな視点や課題を明確にし、品質向上やサービス改善につなげたい」とする。

 同社は2024年4月、顧客からの問い合わせに一元的に対応する「お客様相談室」を設置し、入居時のアンケート結果から個別のフォローや改善に取り組んでいる。満足度スコアなど定量データは集計できるものの、自由記述文による定性データの分析は人手に頼ってきた。コメント中の微妙なニュアンスや感情表現を正確に読み取ることには限界があったという。

 AIエージェントには、VoC(Voice of Customer:顧客の声)分析基盤「AI Central Voice」(テックタッチ製)が持つ前処理モジュールを利用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名オープンハウス・アーキテクト
業種製造
地域東京都中野区(本社)
課題入居者アンケートの自由記述文の分析は人手に頼っており、微妙なニュアンスや感情表現を正確に読み取ることには限界がある
解決の仕組み自由記述文から意見や感情ををAIエージェントで分類・抽出し、一定の項目や形式に構造化することで、定性データを定量的に分析できるようにする
推進母体/体制オープンハウス・アーキテクト、テックタッチ
活用しているデータ建築物件の入居者によるアンケート調査の結果
採用している製品/サービス/技術VoC分析基盤「AI Central Voice」(テックタッチ製)
稼働時期--