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日清紡グループの国際電気、製造現場の作業スペースをMESなどと連携し管理するサービスを開発
日清紡グループの国際電気が、製造現場における作業スペースを管理するためのクラウドサービスの外販を開始した。生産管理システムやMESなどと連携し、作業スペースの可視化や予約などの業務を軽減する。自社の製造現場での課題を元に開発した。2025年8月29日に発表した。
日清紡のグループ会社である国際電気は、通信機器・電子部品のメーカー。それら製品を使った利用例や自社の製造現場での課題を元に、製造現場における段取りを支援するクラウドサービス「GEMBA TOTAL MANAGEMENT」シリーズを開発・提供してもいる。このほど、同シリーズの1サービスとして、工場や倉庫などにおける作業スペースを管理する「スペーシングマネジメント」を開発し外販を開始した。
スペーシングマネジメントが管理するのは、案件ごとの工程情報と作業スペースの情報。工程情報は、生産管理システムや工程管理ツール、生産スケジューラー、MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)などと連携しデータを取得する。それを元に作業スペースの空き状況をみながら各工程を割り当てる。割り当ては手動のほか自動でもできる。
システム画面のカレンダー上で日付を指定すれば、その時点でのスペース占有状況を把握でき、飛び込み案件や実績に基づく見込み案件に対する判断も可能になるとする。
今後は、製造現場にあるデバイスとの連携によるデータの充実や同データを使った機能拡張のほか、GEMBA TOTAL MANAGEMENTシリーズで人や車両、部材を管理する「ロケーションマネジメント」との連携を進める。
従来の人手による転記ミスを防止するとともに、関係者間での情報共有の効率を高めるとする。
国際電気によれば、作業スペース管理は、Excelなどの表計算ツールを使った人手による調整が主で、状況確認に多くの時間を要すほか属人化が進み、ノウハウの蓄積・共有が難しいなどの課題がある。
企業/組織名 | 国際電気 |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都港区(本社) |
課題 | 作業スペースの管理に、状況確認のための多大な時間がかかり、かつ属人化が進みノウハウの蓄積・共有が難しい |
解決の仕組み | 生産管理システムなど工程情報を持つシステムと連携し、工程情報に基づいて作業スペースを管理する |
推進母体/体制 | 国際電気 |
活用しているデータ | 工程管理に関わるデータ |
採用している製品/サービス/技術 | -- |
稼働時期 | -- |