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セコム、コンタクトセンターでの通話内容からのCRMへの登録を音声認識技術で半自動化

DIGITAL X 編集部
2025年9月5日

セコムは、コンタクトセンターにAI(人工知能)音声認識基盤を導入した。通話内容をテキスト化・要約し、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)システムへの登録内容の抽出までを自動化する。オペレーターは抽出結果をCRMに登録する。基盤を提供したHmcommが2025年8月29日に発表した。

 セコムは、コンタクトセンター業務の後処理作業(ACW)にAI(人工知能)音声認識基盤を導入した。ACWにかかる時間を短縮し、より多くの顧客に対応できるようにするのが目的だ。これまでACWはオペレーターが対応しており、業務負荷に加え、その処理時間が顧客満足度に影響を及ぼす懸念があった。

 AI音声認識基盤は、通話中の音声をリアルタイムでテキスト化する。通話が終わるとテキストを要約し、そこからCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)システムの項目に合わせて登録すべきポイントを抽出する。オペレーターは抽出結果をコピー&ペーストでCRMシステムに登録する。

 今後は、今回の導入効果を検証したうえで、機能拡張や他拠点への展開を検討する。サービス品質を高めるためにVOC(Voice of Customer:顧客の声)の分析も検討する。

 AI音声認識基盤には「Voice Contact」(Hmcomm製)を採用し、CRMシステムとの連携などシステム環境や業務フローに合わせてカスタマイズした。導入はTMJが支援した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名セコム
業種サービス
地域東京都渋谷区(本社)
課題コンタクトセンター業務の後処理作業(ACW)をオペレーターが対応しており、業務負荷に加え、処理時間が顧客満足度に影響を及ぼす懸念がある
解決の仕組み通話内容をテキスト化しCRMシステムに登録すべきポイントを抽出する音声認識技術を導入する
推進母体/体制セコム、Hmcomm、TMJ
活用しているデータ通話音声
採用している製品/サービス/技術AI音声認識基盤「Voice Contact」(Hmcomm製)
稼働時期--