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バンダイ、「たまごっち」を育てる店頭端末「Lab Tama」の稼働状況をIoTで監視

DIGITAL X 編集部
2025年9月19日

バンダイは、育成ゲーム「たまごっち」と連動する店頭端末「Lab Tama(ラボたま)」の稼働状況を監視するためにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを導入した。メンテナンス時期の判断のほか、操作データを商品企画に活用する。通信用SIMを提供したソラコムが2025年8月27日に発表した。

 バンダイの「Lab Tama(ラボたま)」は、携帯型ゲーム機「Tamagotchi Paradise(たまごっち ぱらだいす)」と連動する店頭設置の大型端末(写真1)。「育成中のたまごっちをラボに連れていく」をコンセプトに、Tamagotchi Paradiseを専用トレイにセットし、限定アイテムをダウンロードしたり、特別なたまごっちを繁殖させたりができる。Tamagotchi Paradiseは9言語に対応し、日本のほか北米、欧州、アジアで販売している。

図1:携帯型ゲーム機「Tamagotchi Paradise(たまごっち ぱらだいす)」と連動する店頭設置の大型端末「Lab Tama」の外観

 このほど、Lab Tamaの稼働状況を管理するためのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを導入した。Lab Tamaの稼働状況や利用者によるゲームの操作状況を監視し、メンテナンス時期の判断や新規商品企画につなげるのが目的だ。

 新システムでは、Lab Tamaをネットワークに常時接続し、稼働状況をクラウドに収集する。運営担当者は、どのLab Tamaが利用されているか、コンテンツが、どの程度遊ばれているかなどから、障害の兆候や稼働停止をいち早く検知する。

 Lab Tamaに配信するコンテンツの更新も自動化した。地域やキャンペーンに応じたコンテンツを効率的に展開するためだ。Lab Tamaが配信用サーバーに1日1回接続し、更新ファイルの有無を確認し、更新ファイルがあれば必要な動画やファームウェアをダウンロードする。

 通信には、ソラコムの「SORACOM IoT SIM」を採用した。携帯通信網を利用しLab Tamaをインターネットに接続する。複数の国や地域にまたがって同一の運用ができるよう、日本含むグローバルでの利用実績を評価したとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名バンダイ
業種製造
地域東京都台東区(本社)
課題携帯型ゲーム機「Tamagotchi Paradise」と連動する店頭設置の大型端末「Lab Tama」の運用をグローバルに揃えたい
解決の仕組みLab Tamaの稼働状況をグローバル対応のIoTシステム生監視する
推進母体/体制バンダイ、ソラコム
活用しているデータLab Tama端末の稼働状況や操作ログ、地域やキャンペーン別のコンテンツなど
採用している製品/サービス/技術通信用SIM「SORACOM IoT SIM」(ソラコム製)
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