- UseCase
- 製造
出光興産、プラントの生産計画を自動立案するソフトウェアを導入
2025年10月1日
出光興産は、プラントの生産計画を自動立案するソフトウェアを導入した。複雑な制約条件を踏まえたながら、生産設備の稼働率を高められる計画をシミュレーションによって算出する。ソフトウェアを開発した日本ソフトウエア(NSK)が2025年9月8日に発表した。
出光興産が導入したのは、プラントの生産計画を立案するソフトウェア。制約条件を踏まえながらシミュレーションを繰り返し、設備の稼働率を高められる計画を導き出す。
新ソフトウェアは、プラントの生産能力や人員リソースなどを制約条件に、短期・長期の生産計画を立案する。プラント設備の洗浄処理やメンテナンスによる休止、特定オーダー前後の段取りなど現場特有の条件を反映し、実際の生産スケジュールをダッシュボードに表示する。
出光興産ではこれまで、シミュレーションにはExcelを用い、生産ロットや機械能力の数値を入力・変更してきた。数値を変更するたびに全体のスケジュールを手動で修正しなければならず業務効率が低下していた。
今後は、ERP(Enterprise Resource Planning:企業資産管理)システムやMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)など他システムとの連携を強化し、統合的な生産管理基盤の構築を目指す。生産計画と実行現場をつなぐことで、データに基づく全体最適を追求する考えだ。
ソフトウェアには「Asprova」(アスプローバ製)を採用した。システム開発を手掛ける日本ソフトウエア(NSK)が、コンサルティングと設定構築サービスを提供し、運用体制を2カ月で立ち上げたという。
企業/組織名 | 出光興産 |
業種 | 製造 |
地域 | 東京都千代田区(本社) |
課題 | プラントの生産計画の変更やシミュレーションの効率を高め、生産設備の稼働率を高めたい |
解決の仕組み | 生産能力や人員リソースなどの制約条件を踏まえて計画を立案するソフトウェアを導入する |
推進母体/体制 | 出光興産、日本ソフトウエア、アスプローバ |
活用しているデータ | 生産スケジュール、生産ロット・機械能力などの情報、設備のメンテナンスや洗浄処理に関する情報など |
採用している製品/サービス/技術 | 生産計画ソフトウェア「Asprova」(アスプローバ製) |
稼働時期 | -- |