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岡谷鋼機、70社超えるグループ全体でCO2排出量の可視化を推進

DIGITAL X 編集部
2025年10月2日

鉄鋼などを扱う専門商社の岡谷鋼機は、70社超あるグループ全体でCO2排出量を可視化するためのクラウドサービスを導入した。関連データの収集とCFP(Carbon Foot Print)算定の効率化を図る。可視化サービスを提供するアスエネが2025年9月16日に発表した。

 鉄鋼、情報・電機、産業資材などを扱う専門商社の岡谷鋼機では、欧州との取引拡大に伴い、取引先からのGHG(Green House Gas:温室効果ガス0排出量の測定・管理におけるスコープ3や、CFP(Carbon Foot Print)の算定・開示の要請が高まっている。国内外で70社超あるグループ会社全体でのデータ収集と集計の効率を高めるために、CO2排出量を可視化するクラウドサービスを導入した。これまではExcelによる集計と関連コンサルティングで対応してきた。

 可視化サービスの導入により既にスコープ1と同2の算定を完了。次のステップとしてCO2排出量の削減目標やKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の設定に取り組む。中長期的には取引先と連携したサプライチェーン単位でのCO2排出量削減を推進したい考えだ。

 今後は、導入した可視化サービスのパートナー企業として、同サービスの販売支援にも取り組み、グループ全体および取引先を巻き込んでのCO2排出量削減を目指す。環境負荷低減に有効な素材や製品の取り扱いも強化するという。

 CO2排出量の可視化サービスには、アスエネが提供する「ASUENE」を採用した。スコープ1〜3の算定とCFP対応を一元管理できる。ASUENEのコンサルティングサービスも導入し、クラウドとコンサルティングの両サービスによる開示対応力の強化を図るとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名岡谷鋼機
業種流通・小売り
地域名古屋市(本社)
課題欧州との取り引きで開示要求が高まるスコープ3やCFP算定に対し70社を超えるグループ全体で体制を整備したい
解決の仕組みCO2排出量を可視化するクラウドサービスを導入する
推進母体/体制岡谷鋼機、アスエネ
活用しているデータCO2排出に関する情報
採用している製品/サービス/技術CO2排出量の可視化サービス「ASUENE」(アスエネ製)
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