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アシックス、サステナビリティ関連情報をグローバルに一元管理へ

DIGITAL X 編集部
2025年10月16日

アシックスは、サステナビリティ関連情報の開示要求の高まりを受け、事業拠点およびサプライヤーから関連情報をグローバルに収集・集計する仕組みの運用を開始した。情報開示のための業務の効率化やデータに基づくGHG(Green House Gas:温室効果ガス)の削減・改善を進めるのが目的だ。データ収集・集計の仕組みを提供するBooostが2025年10月10日に発表した。

 アシックスが運用を始めたのは、サステナビリティ関連情報を一元管理するための仕組み。日本のほか、北米や欧州、中国圏、東南・南アジア、オセアニアなどにある事業拠点およびTier1/同2のサプライヤーからも、サステナビリティに関する情報開示に必要な、部品や原料単位でのプライマリーデータ(一次データ)をグローバルに自動で収集し、製品カーボンフットプリント(PCF:Product Carbon Footprint)と企業カーボンフットプリント(CCF:Corporate Carbon Footprint)を算定する。

 仕組みの導入についてアシックス サステナビリティ部 部長の井上 聖子 氏は「サステナビリティ関連情報の開示要請が年々高まっており、適切な環境下で効率的なデータマネジメントと開示の早期化が求められている。今後は、サステナビリティの情報開示のための業務の効率化やデータに基づいたGHG(Green House Gas:温室効果ガス)の削減・改善を実行する」と説明する。

 収集・集計の仕組みには「booost Sustainability」(Booost製)を採用した。

 Boostによれば、近年は、組織レベルだけでなく、製品レベルで環境負荷を把握する必要性が高まっている。特に欧米ではカーボンフットプリント関連規制の導入が進んでいる。だが、GHG削減に向けては、他社のGHG排出量も含めた「Scope3」への取り組みが必要ながら、サプライチェーン上の各社から一次データを収集し算定することは難しく、企業価値の向上につなげるには課題になっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アシックス
業種製造
地域神戸市(本社)
課題サスティナビリティ関連情報の開示要請が高まっているが、サプライチェーンを含めた「Scope3」の算定には、一次データの収集を含め難しい
解決の仕組みサステナビリティに関するプライマリーデータを自動で収集し開示に必要な情報を集計する仕組みを導入し、情報開示の効率・正確さを高める
推進母体/体制アシックス、Booost
活用しているデータ国内外の事業拠点やサプライヤーが発する部品や原料単位でのプライマリーデータ(一次データ)
採用している製品/サービス/技術サスティナビリティ関連情報集計サービス「booost Sustainability」(Booost製)
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