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スズキ、相良工場に現場の動画から作業を分析するAIソフトウェアを導入

DIGITAL X 編集部
2026年1月6日

スズキは相良工場(静岡県湖西市)に、生産現場を撮影した動画から作業内容や異常を検知するためのAI(人工知能)ソフトウェアを導入した。生産技術を継承し作業精度を高めるのが目的だ。2025年12月22日に発表した。

 スズキが相良工場(静岡県湖西市)に正式導入したのは、生産現場を撮影した動画から作業内容を分析するためのAI(人工知能)ソフトウェア。2025年7月に組み立て工場に、同年12月にエンジン工場に、それぞれ導入した。相良工場は四輪車のグローバル供給におけるマザー生産拠点の位置づけで、そこでの人や生産現場全体の作業のばらつきを可視化することで、生産技術を継承し作業精度を高め生産性の向上を図る(写真1)。

写真1:作業現場を撮影した動画をアップロードし作業要素ごとに分割・解析した例

 作業分析ソフトウェアは、固定カメラやウェアラブルカメラで撮影した動画から、新人と熟練者の動作の違いや、作業中のつまずきポイントを抽出し分析することで、教育や改善活動の効率を高められるとする。異常検知にも利用し、ネジの締め忘れなどの作業抜けや作業ミスをリアルタイムで検出する。不良品検知の自動化や不良流出防止、グローバルでの品質統一につなげたい考えだ。

 専務役員の市野 一夫 氏は「月に一度、あるいは1台に発生するような慢性的な不良を根本的に解決するために、タクトタイム内の重要な作業ポイントをリアルタイムで検出することが有効ではないかと考えていた。熟練作業者の高度な技能を効率的に新人に伝承することで、生産現場の品質安定と効率化が一層進むことを期待する」と話す。

 作業分析ソフトウェアには、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップであるOlloが開発・提供する「Ollo Factory」を採用した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名スズキ
業種製造
地域静岡県湖西市(相良工場)
課題熟練作業者の技能を継承し作業品質を高め、グローバルに展開したい
解決の仕組み作業現場を撮影した動画から作業のばらつきや作業ミスを検出する
推進母体/体制スズキ、Ollo
活用しているデータ固定カメラやウェアラブルカメラで撮影した動画
採用している製品/サービス/技術作業分析AIソフトウェア「Ollo Factory」(Ollo製)
稼働時期--