- UseCase
- 製造
矢作建設、施工図と構造図の整合性確認への生成AIの利用を検証
2026年1月6日
矢作建設工業は、検図業務への生成AI(人工知能)技術の利用を、京大初の生成AIスタートアップのデータグリッドと共同で検証する。既に物流施設の図面を対象にした検証では、検図作業を62%削減できたとする。検図業務の効率化・平準化するのが目的だ。2025年12月17日に発表した。
矢作建設工業が検証するのは、施工図と構造図の整合性を確認するための検図業務への生成AI(人工知能)技術の適用(図1)。通常は施工管理職員が、構造図から協力会社が作成した施工図と元の構造図と整合しているかをチェックしている。施工図には、実際の工事現場で必要になる詳細な寸法・部材・設備の仕様などが記されている。
既に、矢作建設が施行した物流施設の図面を使った検証を実施した。対象図面は、物流施設の基礎伏図・杭伏図と対象構造体のリスト図面の全18種合計33ページで、基礎と杭、柱、梁について、通り芯の番号や寸法の合致、各構造体の符号・寸法の合致など10数項目、合計240サンプルを生成AI技術で照合した。結果、高い確率で整合・不整合を判定できた領域が62%あり、同領域での施工管理職員による確認が不要にできることを確認したという(図2)。
同社執行役員の黒田 健一 氏は「一連の検証は、建物の品質を担保しながら現場の生産性を高めるためにAI技術を実務に適用するための重要な一歩である。検図業務の負荷軽減を目指す」とする。
検証する生成AI技術としては、京大初の生成AIスタートアップであるデータグリッドが開発するVLM(Vision-Language Model)技術を使った図面解析AIソリューションを利用する。
矢作建設とデータグリッドは今後、さらなる精度向上や、適用対象にする建物用途の拡大、照合項目の拡大に向けた検証を実施し、実用化に向けた開発を推進する。
| 企業/組織名 | 矢作建設工業 |
| 業種 | 製造 |
| 地域 | 名古屋市(本社) |
| 課題 | 施工図と構造図の整合性を確認する検図業務の効率を高めたい |
| 解決の仕組み | 検図業務に生成AI技術を適用する |
| 推進母体/体制 | 矢作建設工業、データグリッド |
| 活用しているデータ | 建物の施工図と構造図 |
| 採用している製品/サービス/技術 | 図面解析AIソリューション(データグリッド製) |
| 稼働時期 | -- |

