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ゼネテック、基幹システムを刷新しデータ統合による収益管理を強化
製造業向け組み込みシステムなどを手掛けるゼネテックは、基幹システムを刷新し2025年10月から本番稼働させている。販売や購買、在庫、プロジェクト原価、会計などのデータを統合し、案件別・部門別の収益状況をリアルタイムで把握できるようにした。経営判断の精度向上を図るのが狙い。2026年1月30日に発表した。
製造業を対象にした組み込みシステムを開発するゼネテックは、基幹システムであるERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システムを刷新し、2025年10月から本番稼働させている。経営基盤の案件単位や部門単位での原価・収益をリアルタイムに把握し、経営判断の精度を高めるのが目的だ。
新ERPでは、販売管理データからプロジェクト原価、購買情報、在庫数量、工数実績、会計仕訳データを統合した。事業部ごとに管理してきた情報を一元管理することで、リアルタイムな集計と分析を可能にした。
刷新時には、業務の標準化を最重要テーマに据えた。現場の個別要望に基づくアドオン(追加開発)をなくしERPシステムが持つ標準機能に業務プロセスを合わせる方針を徹底したという。
そのために、現状業務を棚卸ししたうえで、あるべき業務を定義し、業務フローとデータ項目を再設計した。刷新プロジェクトには現場スタッフも参加し、画面を確認しながら業務変更点を具体化することで、部門ごとに異なっていた処理手順やデータの粒度を統一したとする。将来のバージョンアップや運用管理の負担軽減への対応も想定している。
従来は、データの定義や管理方法を統一できておらず、全社経理に必要な情報も複数システムから収集し表計算ソフトウェアで加工する必要があった。2020年3月の株式上場後は、M&A(企業の統合・買収)による事業拡大を進めており、経営データの集約と統制が複雑になっていた。
新ERPには「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を採用し、会計・財務・販売・購買・在庫・プロジェクト管理の各モジュールを実装した。ERPの選定は2023年2月に始めており、導入はワンアイルコンサルティングが支援した。
ゼネテックは、自社のERPシステム刷新で得た業務標準化とデータ統合の知見を事業化し展開する考え。製造業を中心とした中堅企業に対し、業務分析やERP導入コンサルティング、業務改善支援といったサービスを提供したい考えだ。
| 企業/組織名 | ゼネテック |
| 業種 | サービス |
| 地域 | 東京都新宿区(本社) |
| 課題 | 事業拡大やM&Aの進展に伴い、経営データの集約・統制に負荷がかかっていた |
| 解決の仕組み | ERPシステムを刷新し、業務プロセスとデータ定義を再設計したうえで事業部ごとに管理してきた情報を一元管理することで、案件・部門単位の収益をリアルタイムに集計・分析できるようにする |
| 推進母体/体制 | ゼネテック、SAPジャパン、ワンアイルコンサルティング |
| 活用しているデータ | 販売管理データ、プロジェクト原価、購買情報、在庫数量、工数実績、会計仕訳などの経営データ |
| 採用している製品/サービス/技術 | クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」(独SAP製) |
| 稼働時期 | 2025年10月 |