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椿本チエイン、製造現場の人の動きを可視化するシステムを発売

DIGITAL X 編集部
2026年3月5日

椿本チエインは、製造現場における人の動きを可視化するシステムを開発し、2026年3月3日に発売した。オプションで設備の稼働状況も把握し、人と設備の動きの双方を可視化できるようになる。同社のDX(デジタルトランスフォーメーション))事業の一環で京田辺工場(京都府京田辺市)で実証した。同日に発表した。

 椿本チエインの「OPERIS」は、工場での作業者の位置や滞在時間、動線などを可視化するためのシステム(図1)。オプションで設備の稼働状況の可視化にも対応し、人と設備の双方の動きを同時に把握できるようになる。ラインの稼働率が高まらない要因の特定や、新設ラインの改善検討、熟練作業者の動きに基づく研修などに利用できるとする。自社の京田辺工場(京都府京田辺市)で実証した仕組みで、DX(デジタルトランスフォーメーション))事業の一環として販売する。

図1:「OPERIS」は、作業者の動きと設備の稼働状況(オプション)を可視化し生産ラインの状況を把握できるようにする

 OPERISでは、作業員の動きを工場内に設置したカメラ映像から取得する。そのためにヘルメットなどにカラーバーコードを取り付け、それを独自の認識技術で読み取る。オプションの設備の稼働状況は、積層表示灯にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器を後付けして取得する。

 作業者の動きは、エリア別に滞在時間や動線を集計し、作業差や偏りをグラフと表で可視化する。設備については、設備ごとの稼働・停止を可視化し、負荷の集中やボトルネックの把握を可能にする。

 作業者と設備の動きを組み合わせてガントチャートで表示できる(図2)。現状と過去のガントチャートの比較が可能で、熟練者と新人の動きの違いや、異常時の変化、時間差や滞留、ムダを確認できるという。気になる箇所があれば、その際の動きを動画で確認できる。

図2:作業者と設備の動きを可視化したガントチャートの例。気になる箇所は動画で確認できる

 OPERISの価格は450万円(OPERIS本体と、カラーバーコードを100ID、カメラ4台、LANアダプター、PoE HUB)からで、年間の保守ライセンス料は27万円から。納期は、受注から1.5カ月程度とする。なおカラーバーコードには「カメレオンコード」(シフト製)を、積層表示灯の監視機器には「シグナルウォッチャー」(因幡電機産業製)を採用している。シグナルウォッチャーと専用ゲートウェイはオプション。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名椿本チエイン
業種製造
地域大阪市北区(本社)
課題DX事業として自社ノウハウに基づく仕組みを製品化し販売したい
解決の仕組み工場内の人と設備の動きを可視化する仕組みを開発し、自社工場で実証した後に販売する
推進母体/体制椿本チエイン
活用しているデータ作業者のヘルメットなどに取り付けたカラーバーコードから読み取った位置や滞在時間、動線などの情報、積層表示灯の表示状況
採用している製品/サービス/技術製造業可視化システム「OPERIS」(自社開発)
稼働時期2026年3月3日(製品としての発売日)