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NTT西日本、トラブル発生時の電話対応を生成AI技術で自動化する仕組みを試行
NTT西日本は、故障などトラブル発生時の電話対応を生成AI(人工知能)技術を使って自動化する仕組みのトライアルを2026年2月27日から3月31日まで実施する。トラブル対応かどうかを切り分けた後、トラブル対応にはオペレーターが、それ以外にはボイスボットが、それぞれ対応することで、顧客の待ち時間短縮やコンタクトセンターのリソース確保につなげるのが目的だ。2026年2月25日に発表した。
NTT西日本が2026年2月27日から3月31日までトライアルするのは、通信サービスの障害や自然災害などのトラブル発生時の電話応対を生成AI(人工知能)技術を使って自動化する仕組み(図1)。電話での問い合わせが急増した際も、顧客の待ち時間を短縮し、オペレーターをより重要な対応に振り向けられるようにするのが目的だ。対象エリアを限定しながら、期間内で順次拡大する予定だ。
トライアルでは、顧客からの電話を自動受付機で受け、発話内容を音声認識技術で解析し、故障に対する問い合わせと、それ以外とに分ける。故障に対する問い合わせにはオペレーターが応対する。
それ以外の問い合わせに対しては、生成AI技術を使ったボイスボットが応対する。自然言語での発話内容が解析し、内容に応じて対応に必要な事項を自動質問しながら、手続きや訪問日の予約などを実行し、例えばSMS(ショートメッセージサービス)による訪問予定日の通知までを完結する。
NTT西日本はこれまで、故障発生時などの電話にはオペレーター中心に対応してきた。だが、自然災害時など問い合わせ件数が急増した際は、窓口が混雑し応答遅延が課題になっていた。
自動化の仕組みには生成AI技術を使った自動応答システム「AI-IVR」(AI-Interactive Voice Response)を利用する。具体的には、NTTテクノロスが提供する通話振り分け基盤「CTBASE/Intelligent Router」とボイスボット基盤「CTBASE/SmartCommunicator」、および音声処理基盤「VoiceMall」を連携させている。
今後は、AI技術の精度向上および対応範囲の拡大を検討し、CX(Customer Experience:顧客体験)を高めたい考えだ。
| 企業/組織名 | NTT西日本 |
| 業種 | 公共 |
| 地域 | 大阪市(本社) |
| 課題 | 自然災害時など問い合わせが急増すると、オペレーターによる対応では顧客を待たせてしまう |
| 解決の仕組み | 問い合わせ内容を音声認識技術で解析し、故障か、それ以外かを切り分け、故障以外はボイスボットで自動応対し、オペレーターは故障対応など個別判断が必要な案件に集中する |
| 推進母体/体制 | NTT西日本、NTTテクノクロス |
| 活用しているデータ | 顧客の音声データ、問い合わせ内容のテキスト化データ、既存のFAQ(よくある質問と答)など |
| 採用している製品/サービス/技術 | 通話振り分け基盤「CTBASE/Intelligent Router」(NTTテクノクロス製)、ボイスボット基盤「CTBASE/SmartCommunicator」(同)、音声処理基盤「VoiceMall」(同) |
| 稼働時期 | 2026年2月27日〜3月31日(トライアルの期間) |
