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荏原製作所、空調機のレンタルプランを熱中症リスクのシミュレーショに基づき提案するサービスを開始

DIGITAL X 編集部
2026年3月13日

荏原製作所は、工場や倉庫、建設現場などへの空調機のレンタル事業において、設置場所の熱中症リスクをシミュレーションし最適なプランを提案するサービスを開始した。流体技術や、その解析ノウハウを、空気と熱の課題解決に応用して開発した。2026年3月2日に発表した。

 荏原製作所の「熱中症対策支援 気流シミュレーション&空調機レンタル」は、工場や倉庫などに空調機をレンタルする際に、設置場所の熱中症リスクをシミュレーションして最適なプランを提案するサービス(図1)。作業環境を快適さを保つとともに、2025年6月に施行された『改正労働安全衛生規則』が求める熱中症対策の義務化への対応を支援する。

図1:荏原製作所の「熱中症対策支援 気流シミュレーション&空調機レンタル」によるシミュレーションの例

 熱中症対策支援 気流シミュレーション&空調機レンタルではまず、建築図面や使用状況の情報から、室内の気流や熱だまりをシミュレーションする。暑さの原因や気流の滞留場所を可視化し、従来の経験則だけでは対処しきれなかった課題を特定するという。

 シミュレーション結果に基づき、設置場所に適した空調機やダクトの設置計画を策定し提案する。設置する機器には、大規模な設置工事が不要な可搬式クーラや送風機などのレンタル機材を使用する。同計画に基づく購入にも対応する。

 同社が提供する設備点検向けデータ基盤「荏原メンテナンスクラウドサービス」と併用すれば、現場のWBGT(Wet Bulb Globe Temperature)測定値や温湿度を24時間、遠隔から監視できる。温湿度の異常を通知することも可能だ。

 熱中症による死傷者数の約4割を製造・建設業が占めている(『令和5年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)』、厚生労働省)。だが荏原製作所によると、大空間の工場や倉庫では「冷房設備を設置しても作業空間の暑さ対策が不足している」「熱だまりや熱源の場所が可視化できない」といった課題や大規模な設備投資へのコスト懸念から、適切な熱中症対策を講じにくい状況にある。

 熱中症対策支援 気流シミュレーション&空調機レンタルにおける初回シミュレーションと対策提案は無料。現地調査を実施する場合は別途費用が発生する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名荏原製作所
業種製造
地域東京都大田区(本社)
課題工場や倉庫、建設現場といった現場への空調機レンタル事業を拡大したい
解決の仕組み設置場所の熱中症リスクをシミュレーションし、状況を可視化するとともにデータに基づく設置計画を提案し訴求する
推進母体/体制荏原製作所
活用しているデータ建築図面や使用状況など
採用している製品/サービス/技術気流解析・機器レンタルサービス「熱中症対策支援 気流シミュレーション&空調機レンタル」(自社製)
稼働時期2026年3月2日(サービス開始時期)