• UseCase
  • 製造

クレーンのタダノ、グローバルでの部品統合や調達最適化に向けデータ基盤を共通化

DIGITAL X 編集部
2026年3月31日

クレーンなどを製造するタダノは、グローバルでの部品統合と調達最適化を目的に、国内で先行導入していたデータ基盤を海外拠点にも拡大する。M&A(企業の統合・買収)による事業拡大でグループ企業間でのデータのサイロ化が課題になっていた。データ基盤を提供するキャディが2026年3月23日に発表した。

 クレーンや高所作業車などを製造するタダノは、国内でのデータ検索工数の削減や技術伝承を目的に一部拠点にデータ基盤を導入してきた。その実績を踏まえ、同データ基盤を欧州や米州などを含めた国内外の主要拠点にも導入する。グループ全体で重複在庫の削減と購買の集約を進めるのが目的だ。AI(人工知能)技術も利用し、より創造的な業務に集中するための時間を捻出する。

 タダノの代表取締役社長 兼CEO(最高経営責任者)である氏家 俊明 氏は「グローバルでの競争力強化のため積極的なM&A(企業の統合・買収)を進めてきた。結果、買収先を含めたグループ会社間で部品データや技術情報が散在し『知のサイロ化』が課題になっていた。データ基盤により膨大なデータを瞬時に比較・特定することで、重複在庫の削減と最適なサプライヤーへの購買集約を実現し、M&Aのシナジーを最大化させる」としている。

 実際、国や組織が異なると、同じ部品でも部品番号や図番が異なり、在庫の重複が発生し購買コストの最適化が進まなかったという。近年グループに加わった企業ではデータの管理手法が異なり情報統合が難しかった。

 国内拠点に先行導入したデータ基盤では、社内の経験・知見の資産化やデータのアクセス性向上を図ることで、部門間の情報共有や、業務の検索性・再利用性を高めてきた。特に、担当者の知識に依存していた部品検索では、作業時間を従来の30分を5分に短縮できたという。

 データ基盤には「CADDi」(キャディ製)を採用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名タダノ
業種製造
地域香川県高松市(本社)
課題グローバルな事業拡大に向けたM&Aの影響で、グループ企業間で部品データや技術情報が散在し、在庫が重複したり調達の最適化が進まなかったりしていた
解決の仕組み国内で先行導入してきたデータ基盤をグローバルに共通化することで、データのサイロ化を解消する
推進母体/体制タダノ、キャディ
活用しているデータ在庫や購買などのデータ
採用している製品/サービス/技術データ基盤「CADDi」(キャディ製)
稼働時期--